🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです(毎週月曜日に更新)

【今週のお題】人生で一番高い買い物

ぐるぐるねこ男

 

今週のお題「人生で一番高い買い物」ということで、一番最初に思いついたのは高級クラブで飲んだシャンパンのボトルです。その高級クラブは、ある製薬会社さんから接待を受けた時(今はそんな時代ではありません)に連れて行ってもらったお店でした。その夜はプライベートで上司と食事をし、ほろ酔い気分で街をブラブラ歩いていました。そしてその高級クラブの前にさしかかった時に、「今夜は俺が奢ってやるからちょっとだけ寄っていこう」と上司に言われました。僕はあまり気が乗らなかったのですが「少しだけですよ」と言ってお店に入ったのです。

 

僕たち二人はいつもの席(もちろん接待の時の)に案内され、そしていつもの綺麗な女性二人が僕たちの横に座ってくれました。その夜は他のお客さんがほとんどいませんでした。早速ウイスキーの水割りを作ってもらい、きわどいところまでスリットの入ったタイトスカートから見え隠れする白い太ももをチラ見しつつ、スケベ医者二人は何杯もウイスキーを飲み続けたのでした。

 

そして右も左も分からないくらい酔っ払ってしまい、時間は閉店間際に近づいてきました。ウイスキーの水割りに飽きてきた上司は、綺麗な女性に勧められるがまま、「最後にもう一杯だけ違うものを飲もうか」とメニュー表を開いていました。しかし、普段から優柔不断で決断力のない上司は、最後の一杯を自分で決めることができません。そして、お前が決めろと言わんばかりに僕の方へメニュー表を丸投げしてきたのです。相当酔っ払っていた僕は、その上司の態度に対してなぜかメラメラとした怒りが湧いてきたのです。そして僕は一瞬で決めました。

 

「この20万円のシャンパンにしましょう」

 

そう言って、そのメニュー表にある一番高いシャンパンをママに注文してしまったのです。「に、に、に、二十万円だとぉ!!」という叫び声が聞こえてきそうな顔をした上司に、僕は優しく声をかけてあげたのです。

 

「大丈夫ですよ。ここは割り勘にしましょう」

 

その(名前も確認しなかった)シャンパンを注文すると同時に、僕たちのテーブル席には、お店の女性が湧いてくるように集まってきました。そしてシャンパングラスが人数分並べられ、準備が整ったのを隠れて見ていたかのようなタイミングで20万円のシャンパンが運ばれてきたのです。栓が抜かれ、それぞれのグラスにシャンパンが泡を立てて注がれました。そして、

 

「先生方にかんぱーい♡」

 

という黄色い掛け声とともに、約30秒くらいで20万円のシャンパンがこの世から消えてしまったのです。そして上司の顔からも、それまで見せていた屈託のない笑顔(=スケベ面)が消えてしまっていました。

 

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お会計の時に僕は財布から10万円を出して上司に渡しました。「俺が払うからいいよ」と言ってくれるかもしれないという淡い期待は、シャンパンの泡のように消えて、上司は「当たり前だろ!」と言わんばかりに僕から10万円をきっちり徴収しました。その夜はかなり散財したので、お店の方も気を遣ってくれて、アフターでラーメンを食べに行きました。綺麗な女性を10人くらい引き連れてのアフターラーメンです(笑)。上司はラーメン代のことをすごく気にしていましたが、クラブのママが奢ってくれたのでホッとしていました。

 

僕にとって「人生で一番高い買い物」は、高級外車アメックスプラチナカードなど他にも色々ありますが、今日は「人生で一番(無駄に)高い買い物」ということで記事を書かせてもらいました。現場からは以上です^ ^

 

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<本日のブッダの言葉>

その人の汚れは消え失せ、食物をむさぼらず、その人の解脱の境地は空にして無相であるならば、かれの足跡は知り難い。ーー空飛ぶ鳥の迹の知りがたいように。

ブッダの真理のことば 感興のことば』中村 元 訳より

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それではまた^ ^