実家がお金持ちで、私立医大出身の友人(男性医師)が言ってたのですが、医者と結婚するためだけにわざわざ同じ系列の福祉大学を受験し、学校の勉強なんてそっちのけで医学部の学生とコンパをしまくっていた女学生達がいたとのこと。その私立医大では、男性研修医が大学病院に勤務し始める初日から、独身の看護師さん達に手当たり次第飲み会に誘われ、そして男性研修医たちは片っ端から(将来の結婚相手として)狩られていくそうです。その友人は笑いながら「自分も今の奥さんに狩られたんだよ」って語っていました。でも今はとても幸せそうなので、それはそれでいいんじゃないかなあって思いました。
それにしても、医者なんかと結婚して本当に幸せになれるかどうかという問題ですが、おそらく金銭的には他の業種と違ってかなり安定的に幸せになれると思います。同じ病院に勤務している他の職種のスタッフと比べても、医者というだけで何倍もの給料をもらっているし、それが開業医なんかになったりすると、僕たち勤務医の何倍もの収入を(適当な診療をやっていても…)得ることができます。社会的信用度も高く、住宅ローンも1億円くらいまで組むことができます。見た目や性格に難があったとしても、それをカバーできるだけの高収入の旦那をゲットできるのであれば、若い男性研修医を求めて看護師さん達が狩りに出る気持ちもよく分かります。
ただし同じ医者でも、診療科が違えば私生活での幸福感は天と地ほどの差が出てきます。僕もそうだったのですが、外科系の医者なんて休日もなく、朝から深夜(時には翌日の深夜)まで働きっぱなしってこともよくあります。特に緊急手術が多くて患者さんの全身管理も必要な「心臓血管外科」とか「脳神経外科」の医者なんて、年に数回しか家に帰って来ない人もいるっていう話を聞いたことがあります。その一方で、手術をした患者さんからのお礼もすごくて、心臓血管外科医になった僕の先輩なんて「医者になってから給料なんて1円も使っていないよ」と言うくらい、患者さんから頂いたお礼(内容は不明)だけで生活できるくらい潤っていたようです。
お金はあるけど家に帰って来ないというのは、最初の数ヶ月くらいは我慢できるかもしれませんが、子供が大きくなってくるにつれて限界はやってきます。だったらどの診療科の医者がいいのか?という話になりますが、一言で言うなら「給料がよくて、定時で帰ってくる旦那さん」が一番いいに決まっています。もちろんそれに「見た目」や「性格」が伴っていれば最高ですが、そこはやっぱり国立大学医学部出身ではなく、育ちや毛並みのよい私立大学医学部出身の医者の方が秀でています。そして定時できちんと帰ってくることのできる診療科としては、病院の勤務体制にもよりますが「眼科」「麻酔科」「精神科」「皮膚科」「放射線科」のあたりがいいかもしれません(ぶっちゃけます)。
あとは内科系の医者も(研修医に仕事を丸投げできるので)比較的定時に帰って来ますが、内科系の中でも「消化器内科」なんかは緊急内視鏡とかで夜間休日も呼び出されることがあるため、結婚相手としては注意が必要です。また「循環器内科」も緊急カテーテル治療などでバンバン病院に呼び出されるので、内科系でもこの2つの診療科の医者を旦那に選んでしまうと悲惨かもしれません。今までにいろんな病院で勤務してきましたが、この2つの内科系診療科の先生は、僕たち外科系の医師から見ても「ほんとよく働いてるなあ〜」って尊敬の念を抱いていました。でも、旦那さんやお父さんとしては、残念ながら半人前でしたが…(僕もですが)。
いずれにしても、お医者さんと結婚して、しかも幸せな家庭を築きたいのであれば、以下のことに注意して結婚相手を探す(=狩りに出る?)ことをお勧めします。
・定時で帰れる診療科(少なくとも外科系は避ける)
・緊急呼び出しが無い(内科系でも消化器と循環器は避ける)
・スタッフが多い診療科(一人医長とか悲惨です…)
・給料がいい病院(田舎の病院、理想は開業医)
・眼科、麻酔科、精神科、皮膚科、放射線科のあたりがベスト!?
同業者からは賛否両論の意見が送られて来そうですが、それほど的外れな内容ではないと思います。僕自身の話をすれば、外科系の医者で定時で帰れなくて、緊急呼び出しが多く、スタッフも少なく、給料の安い都会の病院に勤務していたので、自分の家族に対しては多大なる迷惑をかけてきたと思います。なので、そのような救急医療の最前線から足を洗い、田舎の病院でのんびり仕事をするようになりました。自ら率先して「働き方改革」をしてみましたが、もっと早くこの生活を選べばよかったな…と後悔するくらい幸せな日々を送っています。医者を結婚相手として考えている方(男女を問わず)は、今回の記事をぜひ参考にしてみてください^ ^
ちなみに「医者の結婚・恋愛事情」に関する話で、他にもこんな記事を書いているので、暇つぶしにでも読んでみてください。
<医者の結婚・恋愛事情の話>
それではまた^ ^