🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男(医師)のゆる〜い日記

夜の救急外来の患者さんにドキドキした話

僕がまだ20代の頃、救命救急に携わっていました。24時間365日、いろんな患者さんが救急搬送されてきます。印象に残っている患者さんのことをブログ記事にしてみようかなあと思いながらいつものように休日の山道を散歩していると、ある患者さんの記憶にたどり着きました。記念すべき一番目の患者さんは、あの女の人しかいないだろうって。

 

それはある金曜日の夜11時頃でした。いつものように救急外来で忙しく働いていたところ、救急隊からのホットライン電話がかかってきました。電話の内容は以下の通りです。

「車同士の衝突事故で傷病者は2名です。二人とも若い女性で一人は特に外傷ありませんが、もう一人は割れた窓ガラスで怪我をしています。二人ともバイタルは安定していて・・・」

そこまで聞いて、二人とも軽症と判断した僕は「受け入れオッケーです」と伝えて電話を切りました。そして間も無く、救急車のサイレンが近づいてきたのです。

 

一人目の女性は歩いて救急外来に入ってきましたが、もう一人の怪我をしている女性はストレッチャーという移動式ベッドに乗せられて入ってきました。軽症の女性は診察室の方へ行ってもらい、僕は割れた窓ガラスで怪我をしている女性の担当になりました。その女性は20歳代で、胸元のはだけたシャツと短いスカートのいわゆる”露出度の高い服装”をしていて、ばっちりと化粧をした美人顔をしていました。

 

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救急隊からは、割れたガラスが身体中に刺さっているという情報をもらっていたので、受傷部位を調べることになったのですが、なんと短いスカートから露わになっている白い太ももを中心に、無数の細かいガラスが刺さっていたのです・・・。僕は彼女に「どこか痛いところありますか?」と尋ねたところ、彼女は「ガラスが刺さっているところが痛いです・・・」と恥ずかしそうに答えたのです。

 

その後、僕は変な気持ちを抑えつつ、M字開脚をしてもらったその女性の脚の間に入り、異物セッシという先の細いピンセットで彼女の白い太ももに刺さった細かいガラスの破片を一つ一つ丁寧に除去しました。いろんな意味でドキドキが止まりませんでした。震える手と心をなんとか制御しながら、彼女の恥ずかしい部分近くまで刺さっている細かいガラス片を除去し続けたのです。(そういう場所に限ってすごく小さくて取りにくいガラス破片でした・・・)

 

事故をした車の運転手の男性に話を伺ったところ、お店の女性を男性の待つ部屋へ送り届ける仕事ということが判明しました。怪我をして入院になる彼女のご家族に連絡させていただきたいという旨をお伝えしたのですが「色々事情がありましてそれだけは勘弁してください」と断られてしまいました。彼女は一泊だけの経過観察入院となりましたが、入院の保証人はその運転手の男性がなってくれました。

 

翌朝、彼女は退院しました。いつものようにナースステーションで仕事をしていたところ、見たこともない童顔の若い女の子が「先生、昨日はありがとうございました」と笑顔でぺこんと頭を下げ、そして僕の前から颯爽と去って行きました。近くにいた夜勤明けの看護師さんに「今の女の子、誰だっけ?」と尋ねたところ、その看護師さんは「昨日の夜、先生がお股のガラスを抜いてあげた女性ですよ」って眠そうな笑顔で答えてくれました。ドすっぴんだったので全然わかりませんでした。女性ってお化粧で恐ろしいほど化けるんだって、僕はその時初めて知ることになったのです。

 

でも、特に問題なく元気で退院してくれて本当によかったです。若き日の鮮烈な思い出ですが、10年以上経った今でも昨日のことのように思い出せる”ワンナイトカーニバル”の話でした^ ^

 

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<本日のブッダの言葉>

 悪事をしても、その業(カルマ)は、しぼり立ての牛乳のように、すぐに固まることはない。(徐々に固まって熟する。)その業は、灰に覆われた火のように、(徐々に)燃えて悩ましながら、愚者につきまとう。

『ブッダの真理のことば 感興のことば』中村 元 訳より

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それではまた^ ^