先日、うちの子供が自分の部屋から出てきて突然こんな話をし始めました。
「ねえ、父さん。ノミって自分の体の50倍くらいジャンプできるんだけど、瓶の中に入れて蓋して放っておいたら、瓶から出してもその高さ(瓶の深さ)しか飛べなくなるらしいよ」
うちの子供は学校の勉強は(お父さんに似て?)さっぱりなのですが、小さい頃から生き物のことが大好きです。なので時々、突拍子もないタイミングで自分の知っている生き物の話を僕に話してきます。そして”ノミの話”は続きます。
「でも飛べなくなったノミをもう一度飛べるようにする方法があって、それは他のノミたちと一緒にしてあげるとまた”自分が飛べる”ってことを思い出すらしいよ」
それを聞いた僕はピンときて、子供にこう答えました。
「それはなんか人生に似てるなあ…。自分で蓋をして自分の可能性を押し込めている人もいるし、自分の限界を勝手に決めてしまって、もっと上の本当の自分の限界まで頑張れない人もいるし…」
「でも、今の自分よりもレベルの高い人と一緒に生活すると、自分もそれくらい行けるんじゃないかって思えるようになるよ。実際に父さんも自分よりもレベルの高い友達と付き合うことで、自分自身もすごく成長できたと思う」
みたいな話を(あまり長くならないように)サラッとしたところ、うちの子供は「ホントその通りだなあ…」と考えはじめ、ブツブツとつぶやきながら自分の部屋に帰っていきました。
”子育て”というのは、子供の足らない部分ばかりに目がいってしまい、ついつい怒り口調や命令口調で子供を怒鳴ってしまいがちです。できれば子供に幸せになってほしいという思いから「そんな生活をしてちゃダメだ」って全否定してしまうこともあります。でも今回の”ノミの話”の中から僕はふと気がつきました。まずは子供の話を全力で聞いてあげて、そして上から命令するのではなく、子供自身に自ら気がつかせるような声かけをしてあげる方が、子供の成長にとっては一番いいんじゃないかってことです。
これはいわゆる「コーチング技術」にも通ずるものかもしれませんが、以前の記事「指導医の講習で学んだコーチング技術」にも簡単にまとめているので、ご興味のある方はぜひ目を通してみてください^ ^(子育てって難しいですけどね笑)
それではまた^ ^