🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

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指導医の講習で学んだ「コーチング技術」

ぐるぐるねこ男

 

研修医の先生をきちんと指導することができる医者を育てるために、厚生労働省が「指導医」という資格を作っています。あまり気が乗らなかったのですが、僕もこの資格を取得するために、二泊三日の講習会を受講したことがあります。そこで学んだことは「コーチング技術」の大切さについてでした。世の中にはパワハラ上司やパワハラ監督など、古臭くて化石みたいな存在の人間がまだ生き残っていますが、そんな人たちこそコーチング技術を学び、世の中にみっともない姿を晒し続けるのを今すぐやめてほしいものです。

 

パワハラ上司やパワハラ監督なんて論外

先日、外来診療の合間に面白いものを見つけました。それは「現在”アウト”なハラスメント早見表」というものです。それにはセクハラ、パワハラ、マタハラなど、社会における様々なハラスメントについての発言と行為の代表例が挙げられていましたが、今回注目している「パワハラ」については、次のように書かれていました。

 

「パワハラ」

 ✅ 発言

 ・「◯◯のくせに」

 ・「◯◯失格」

 ・「給料泥棒」

 ・「給料分働いてるのか」

 ・「バカ野郎」

 

 ✅ 行為

 ・ノルマ達成のため部下に自社製品を買い取らせる

 ・出勤しても仕事を与えない

 ・無視

 ・机、壁を叩くなど恐怖心を抱かせる

 ・上司の私的買い物、送迎などの部下への強要

 

自分の医師人生の過去を振り返ってみても、あの時に受けたあの言葉や行為って「パワハラ」に当たるんだって、今になって気がつかされた項目もありました。「それってパワハラ受けてるよ」って誰かに言われるまで、自分がパワハラに遭っていることすら気がつかないのが現状なのかもしれません。パワハラを振りかざしている人たちも、最初は自分の部下やチームの選手たちを立派に育てようという気持ちでやっていたのでしょうが、だんだんと自分が”王様”になったと勘違いし始めるのかもしれません。

 

指導される立場だった僕も、年月が過ぎれば指導する立場になります。そして「指導医」という資格をとってほしいと勤務先の病院にお願いされ、しぶしぶその臨床研修指導医の講習会に参加したのでした。しかし、その講習会で初めて「コーチング」という指導法について学ぶことができたので、今となっては参加することができてラッキーだったと思っています。そこで学んだ「コーチング」についてのメモ書きで、最も大切なポイントについてブログに残しておこうと思います。(なぜなら、デジタルデータの断捨離中なので)

 

コーチングとは

✅ 会話を通じて相手の能力を引き出し、前進することをサポートし、自発的な行動を促すことである。

✅「問題の答え」はその人の中にある、ということが大前提。そのことを気がつかせることがコーチングで最も重要な点である。

✅ チームが強い組織になるためには、自分よりも優れた人材を、上司が恐れることなく育てていく必要がある。

✅「自分が必要とされている」という実感を持たせてあげる。

✅「安心感」を与えることで、自分自身の中に意識を向かわせて、問題解決やアイデアが出やすいようにする。

✅ コーチングのコミュニケーションでは、相手が聞いてほしいことをそのままのカタチで聞いてあげて、質問する時は「相手に考えさせる質問」をし、相手の思考を邪魔しないということを心がけるようにする。

 

 

といった感じで、当時のメモにまとめられていました。あらためて大量のメモを読み返してみましたが、本当に参考になるものばかりでした。(そして全て削除しました)

 

今現在は、指導しなければならない研修医の先生がいない田舎の病院に勤務していますが、コメディカルの方や自分の子供の教育など、コーチングの技術はいろんな場面で役に立つと思いました。もしこのブログを読んでいる人の中で、自分自身がパワハラを振りかざしている恥ずかしい上司(または指導者、親)だと気がつかれた方は、今からでも遅くないのでしっかりとした心構えでやり直すことをお勧めします。

 

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それではまた^ ^