🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

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「夏休みの宿題はやらせません」と学校に怒鳴り込んだ親の話

ぐるぐるねこ男

「うちの子供には、夏休みに作文とか絵とかの宿題はさせない方針なので、子供が宿題を出さなくても何も言わないでくださいね」と、子供が通っている中学校の先生にわざわざそのような申し立てに行った親御さん(職業:医師)がいるという話を、つい先日聞きました。学校の先生は「いや、でも…」といった感じであたふたしていたとのことです。学校の先生にとっては、今までに遭遇したことのないような破壊的モンスターペアレントだったかもしれませんが、僕自身も学校の夏休みの宿題の内容に関しては疑問をずっと感じていた身ではあるので、その申し立てに行った親御さんの言い分に関して「そりゃあんた、間違ってるだろ」とは思いませんでした。

 

その話を聞いた時に「それはそうとして高校受験のための内申点とか大丈夫なのかな…?」と少し心配になりました。”内申点”というリーサル・ウェポンを盾にして、絵を描くのがあまり好きじゃない子供に強制的に絵を描かせたり、書道なんかしたくない子供に無理やり書道作品を提出させるのって、子供に対するパワハラじゃないか?っていう疑問はずっと持っていました。そんなもので子供を評価するのはおかしいんじゃないか?とは思いますが、内申点である程度の人生の方向性というものが決められしまうのが現実なんです。いずれにしても、世の中の”悪き習慣”を変えるためには、こういった斬新な申し立ても必要なんだと思います。

 

 

 

さて、うちの子供は…と言えば、声をかければ嫌々ながらも宿題くらいはやってくれています。問題集の宿題も(答えをうつしながら)終わらして、絵や作文など副教科の宿題も何とか形にして提出してくれたようです。夏休みが終わり、子供が学校に行ってくるようになると気持ちが本当に楽になります。朝から晩まで僕たち親のいない家で、やりたい放題される日々もこれで終わりかと思うと、学校の存在や給食のありがたさを身に染みて感じます。しかしうちの子供に聞いて驚いたのですが、最近の学校って不登校の子供がクラスに3〜5人くらいはいるとのこと。僕たちが子供の頃(昭和時代)なんて、不登校の子は学年に2〜3人くらいしかいませんでしたが、最近は不登校児なんてそれほど珍しくないようです。

 

そんな話を同僚の医師としていると、「実はうちの子も不登校児なんです」と打ち明けられてしまいました。子供さんはまだ中学生なのだそうですが、今年の夏休みの宿題に全く手をつけなかったとのことです。入学した時からまじめに勉強する子だったようなのですが、今年の夏休みの終わりに蓋を開けてみると、宿題の進捗率は0%だったことに気がついたそうです。そして二学期から学校に行けなくなってしまったと。夏休みに何をしていたのかと言えば、お父さんが図書館で借りてきた本を片っ端から読み漁っていたそうです。そのお子さんが言うには「夏休みの宿題なんか絶対にやりたくないけど、本だったらいくらでも読みたい」と。そして今も学校を休んで本を読み続けているそうです。

 

 

 

僕たちが子供の頃なんて学校に行って当たり前だったし、宿題も先生に怒られないために必ずやってたし、部活動なんて盆と正月くらいしか休みがなかったので、今の子供たちの学校生活を見ていると「今の学校って何だか本当にゆるくなったなあ…」って思ってしまいます。ゆとり世代(2002年〜2011年の間に義務教育を受けた世代)で育った先生たちが学校で教壇に立っているから、こんなゆるい学校生活になったのかな?と邪推したりもしましたが、「そりゃあんた、昔(=昭和時代)が厳し過ぎたんだよ(笑)」ってのが正解なのかもしれません。竹刀を持った先生が校内で生活指導していたり、リーゼントの担任が教室でタバコを吸ったり(参考記事「ヤクザな担任教師の話」)していた時代でした。

 

いずれにしても時代の流れに沿って、子供たちが充実した毎日を送ることができるように全力でサポートしてあげるしかありません。今から約5,000年前にピラミッドの建設に携わった人達が、ピラミッドの天井裏など人目に触れない場所に「近頃の若い者は…」と愚痴を書いていたというのは有名な話です。若い人たちの至らないところばかりが目についてしまいがちですが、自分も子供の頃は大人の人たちにそういう風に見られていたのはずです。子供が中学生くらいになったら”一人の人間”として、同じ目線で対等に会話をするという心がけが必要なのかもしれません。そして、いろんな生き方(不登校も含めて)をしてもいい時代なんだってことを、素直に受け入れていく努力をしていった方がいいのでしょうね。時の流れには身を任せるしかないですから…。

 

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それではまた^ ^