🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです。週2回(月・木)更新中🎵

高校受験をする君たちへのメッセージ

ぐるぐるねこ男

 

いよいよ高校受験が本格化してきました。体調不良で病院を受診する中学3年生の子がちらほらと見受けられます。長時間の勉強や高校受験のプレッシャーで、肉体的にも精神的にも一番キツい時期かもしれません。今日は高校受験を控え、日々頑張っている中学3年生の子どもたちのために、僕の高校受験(うん十年前)の時の経験について書こうと思います。これは励ましのメッセージでもテンションを上げるためのメッセージでもありませんが、当時の僕がどんな状況で、そしてどんな気持ちで高校受験に挑んだかということの体験記です。気軽に読んでいただければ嬉しいです。

 

親に「中卒で働いたらいい」と言われた

僕の家は裕福ではありませんでした。両親の最終学歴は中卒です。そんな両親なので、僕が子供の頃はいつも口癖のように「大人になったら手に職をつけないと生きていけない」と言われていました。両親二人ともが高校受験をした経験がないため、息子の僕に受験のアドバイスをすることができませんでした。自分達の「手に職をつける」という世界の話しかできませんでした。受験勉強のやり方も自分で考えなければなりませんでした。周りの同級生のように学習塾に通うようなお金もうちにはありませんでした。受験勉強と言っても、学校の授業をきちんと受けて、宿題を中心に毎日勉強をしていた記憶くらいしかありません。毎月のお小遣いを使って、高校受験用の薄い(=安い)問題集を一冊買いましたが、僕が高校受験の勉強のために使ったお金は数百円くらいでした。

 

受験する高校も自分一人で決めました。両親からは「手に職をつけるなら工業高校がいいんじゃない?」って言われていましたが、僕は普通科に進学して勉強をする道を選びました。受験の願書提出日の前日に、学校で友達と一緒にあみだくじをして、受験する高校を決めました。地元の普通科や少し難しめの進学校、そして両親の希望通りの工業高校も選択肢に入れましたが、僕が引き当てたのは”少し難しめの進学校”でした。もちろん、その場にいた友人達は、自分の両親と相談して受験する高校がきちんと決まっていました。あみだくじで決めると宣言していた僕は、そこで引き下がることができずに、その夜自分一人で願書を書きました。両親にその願書を一応見せると「そんな難しい高校を受けるの?まあでも、もし落ちたら(不合格だったら)中卒で働いたらいい」というアドバイス(?)しかもらえませんでした。もちろん、私立高校へ進学するようなお金はなかったので、その公立高校だけしか出願することができませんでした。

 

担任には「あんた大丈夫?」と言われた

翌日、高校入試の願書を担任の先生に提出しました。出願の準備は整ったので、あとはしっかり勉強するだけだと思っていましたが、放課後に担任の先生に呼び出されました。その理由は僕が出願した高校についてでした。僕の成績は中の上くらいで、普通に少し毛が生えたくらいの順位にいました。僕が急遽、出願を決めた高校は、僕の成績では難しいレベルだったのです。担任の先生も僕が地元の普通科高校をあっさり受験すると思っていたため、僕が提出した願書を見て驚いたのです。職員室に入り、担任の先生の席に近寄りました。僕に気がついた担任の先生が開口一番こう言いました。

 

「あんた・・・、大丈夫?」

 

これから勉強をもっと頑張ろうと思っていた僕は、この言葉で一気に不安になりました。内申点を含め、僕の成績を全て把握している担任の先生に「君にはこの高校は無理だよ」と、現実を突きつけられたように感じたのでした。いつも僕のことを可愛がってくれていた担任の先生の言葉に大きなショックを受けました。でもそれも一瞬でした。僕はショックを受けた直後から、沸々と湧いてくる強い気持ちがありました。それは「何がなんでも絶対にこの高校に進学する!」という気持ちです。

 

親からは「受験に失敗したら働けばいい」と言われ、担任の先生からは「あんた大丈夫?」と心配され、受験勉強のアドバイスをしてくれる人も周りにいませんでした。すべり止めの私立高校なんてお金がなくて受験できなかったし、塾にも通っていませんでした。僕の手元にあるのは中学校の教材だけでした。でも、たとえあみだくじで決めたとしても、最終的には自分で決めた高校なので、最後まで自分の責任でやり切るしかないって思っていました。狭い借家の中で兄弟が騒ぎ、母は内職で夜遅くまでミシンを踏み、受験勉強をする環境としては劣悪な環境だったかもしれません。でも僕は最後まで自分の勉強をやり抜き、その高校に合格することができたのです。

 

ぐるぐるねこ男

 

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後日談になりますが、高校に入学してから部活動を頑張りすぎたせいか、最初の定期テストですごく悪い成績をとった時に、担任の先生から次のように言われました。

 

「君は入学した時の成績はトップクラスだったのに・・・、なんでこんなに成績が落ちたんだ?」

 

これを聞いた瞬間、僕はとても嬉しくなりました。定期テストの成績が悪すぎて怒られているのに、心の中では「よっしゃー!」ってガッツポーズをしていました。自分一人でやり抜いた高校入試の成績がトップクラスだってことに喜びを感じずにはいられませんでした。担任の先生は、ニヤッと笑う僕を不審に思ったかもしれません。その時に思ったのですが、自分の頭で考え、自分で決断し、自分の責任で行動することが、目標達成や成功への唯一の道なんじゃないのかなあって。

 

どんな環境に生まれても、どんな境遇に置かれていても、絶対に突破口はあるはずです。結局のところ、それはすべて”自分次第”なんです。夢や目標が逃げるのではなくて、逃げるのはいつも自分なんです(参考記事「夢や目標が逃げるのではなくて」)。受験生の皆さん、最後まであきらめずに頑張ってください^ ^

 

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それではまた^ ^