今日は受験の話をしようと思います。以前の記事「物理で偏差値91.7をとるための勉強法」でも少し触れましたが、僕は理系教科がかなり得意でした。物理に限らず、数学と化学でも偏差値85以上をとったことが何回かあります。ずっと以前の記事「東大理Ⅲ」にも書きましたが、東京大学の理科三類(医学部)に合格した人よりも、理系教科だけはいつも勝っていました。そんな僕ですが、いざテスト問題を目の前にした時に、これは”解けそうにない”って思ってしまう難問に遭遇することは何度もありました。その”解けそうにない問題”を、僕がどうやって解いてきたのかということについて、今日は語ろうと思います。
話は高校時代に戻ります。僕の通っていた高校はごく普通の公立高校でした。東大合格者が5年に一人出るかどうかくらいの進学校でした。しかし、僕が入学した時に赴任して来た理系教科の先生たちがとても優れていたおかげで、理系教科だけは学校の平均点が他の高校と比べてプラス10点くらいで推移するようになったのです。僕はその高校で400位(もちろん上から数えて…)くらいの成績をとったことがありますが、その理系教科の先生たちのおかげで、数学・物理・化学の成績は高校3年生になってからグングンと伸びたのでした。
その理系教科の先生たちは、一言で言えばとてもユニークでした。例えば数学の先生は、まず問題を黒板の一番左上に書いてから、必ず「ふぅぅ…」っと大きなため息をつきます。そして5秒くらいの沈黙ののちに「はいはいはいはい!これね!まずはここですよね〜!」と、忘れていた大切なことを急に思い出したかのように、いつもこの決め台詞を発してから問題を解き始めてました。その数学の先生が問題を解く流れは必ずと言っていいほど、①「大きなため息」→②「5秒の沈黙」→③「発作的な閃き」の順でした。物理や化学の先生も、同じように”いつものパターン”を持っていました。
で、話は元に戻ります。僕がテストの問題を見て、これは”解けそうにない問題”だな…と思った時にどうするかというと、頭の中でその先生たちを登場させていました。数学の難問の場合、僕の頭の中にあの数学の先生が登場します。まずその問題を黒板の一番左上に書いてから「ふぅぅ…」と大きなため息をついてもらいます。そして5秒くらいの沈黙のち、その数学の先生に「はいはいはいはい!これね!まずはここですよね〜!」と言ってもらって、問題を解くための切り口を見つけてもらうのです。これが不思議と問題を解くための糸口がズバリ見抜けてしまうのです。
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「あの先生だったら、この難しい問題をこうやって解き始めるだろうなあ」ということが、僕の脳の中にデータとして保存されていたのかもしれません。そして脳の中でルーチン的な行動をさせる(してもらう)ことで、解き方をその勢いで導き出すことができていました。当時、この話をしても誰も信じてくれませんでしたが、僕はそうやって”解けそうにない問題”を解くことができていたのです。高校受験、大学受験の真っ最中ですが、受験生の皆さんの一助になればいいかなあって、自分の体験を書いてみました。受験勉強がんばってください^ ^
※受験勉強の参考カテゴリー:「勉強」(休憩の時にでもどうぞ)
それではまた^ ^