🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです。週2回(月・木)更新中🎵

「書に耽る猿」になる

ぐるぐるねこ男

 

僕は「新聞を買って読む派」の人間です。そして朝日新聞の「ひと」というコラムをいつも楽しみに読んでいます。つい先日の「ひと」に、帝京大学ラグビー部を大学選手権2連覇に導いた、相馬朋和監督についてのコラムが掲載されていました。その相馬監督ですが、高校時代は文系の選抜クラスに入っていて、村上春樹や司馬遼太郎の作品を好んで読んでいたとのことです。

 

僕は村上春樹作品は言うまでもなく大好きなのですが、司馬遼太郎の作品もかなり好きです。僕がまだ中学生の頃、仲の良い友達の間で歴史小説が流行っていました。シュミレーションゲームが流行すれば、吉川英治の『三国志』を読み、大河ドラマで「独眼竜政宗」が始まれば、山岡荘八の『伊達政宗』を読むといった感じで、「あの小説が面白いぞ」とか「この小説は絶対読むべきだ」などといった議論(と言うよりは雑談)を毎日のようにしていました。

 

そんな中、普段はあまりみんなの前で喋らない軟式テニス部のH君が、ある日突然『龍馬がゆく』を推し始めたのです。その頃のH君の口癖は、何をする時でも「りょうまがゆくー!」になりました。僕はそれまで、司馬遼太郎の作品なんて読んだことがありませんでした。司馬遼太郎といえば「歴史小説家の白髪のおじさん」というイメージは持っていましたが、幕末や明治維新のあたりは学校でもまだ習っていなかったので、司馬遼太郎まで辿り着いていた同級生はいませんでした。

 

そのH君の”推し”があったおかげで、あっという間に司馬遼太郎ブームが始まりました。『龍馬がゆく』から始まり、幕末関係の小説は大学生になるまでにほぼ全て読破しました。維新の志士側からの目線だけでなく、幕府側からの目線の作品もあって、とても興味深く司馬遼太郎作品を楽しむことができました。

 

しかし最近は、歴史小説を全く読まなくなりました。歴史に興味が無いわけではありませんが、中身が古臭くて面白くないし、史実に基づいていないフィクションも多いということがわかったので、暇つぶしに歴史小説を読むには、ちょっと時間がもったいないなあという気持ちになりました。史実に基づいたノンフィクションの歴史本の方が圧倒的に面白いです。「事実は小説より奇なり」という言葉の意味が、歳をとるとともに段々とわかってきました。

 

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歴史小説に限らず、昔はどんな本でも最後まで楽しく読めていたのに、最近は始めの20ページくらい読んだ時点で「あー、そういうジャンルの本なのね…」と言った感じで、それまで持っていた興味が一瞬に冷めてしまうことが多々あります。どこかで誰かが書いていたことを、手を替え品を替え、あたかも自分が初めてそれを書いたかのような本も山ほどあります(特に「投資」や「ブログ」などの本ですが)。ブログだって似たようなものかもしれません。

 

まあでも僕はやっぱり本が好きだし、これからもいろんなことを世の中の本から学んでいきたいと思っているので、大好きなブログの一つ「書に耽る猿たち」の中から読んでみたい本を探してみようと思っています。「本猿さんは一体なんでこんな本を選んで読むんだろう?」といった感じの”見たことも聞いたこともない本”がたくさん紹介されています。今年の読書目標は、普通に生きていたら絶対に手に取ることがないような本を探す旅に出るということにしました。ぐるぐる”ねこ”男だけど、僕も「書に耽る猿」になろうと思います。

 

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それではまた^ ^