🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

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高齢者をターゲットに”資源狩り”が行われている【実話】

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田舎の病院に勤めていると、外来にやってくる患者さんは高齢のおじいちゃんやおばあちゃんばかりです。その中には認知症を発症していて、家族に連れられて病院にやってくる人もいます。認知症の高齢者が詐欺で狙われるというニュースが後を断ちませんが、僕が診察している認知症の患者さんの中にも、実際に詐欺に遭われた人が何人もいます。

 

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まずはAさん。いつもニコニコしていて人当たりの良いおばあちゃんです。認知症があるにも関わらず、日中は誰も面倒を見る人がいなくて一人ぼっちです。足腰がしっかりしているので自転車でどこにでも出かけてしまう危なっかしいおばあちゃんですが、家族の人は自分達の仕事もあるので、お昼間は放置プレイなのです。

 

そのAさんが先日僕の外来にやって来ました。付き添いの家族の人が青ざめた表情で「相談があるんです…」と言いました。その相談事を聞いてみると、いつものように自転車で出かけたAさんが、よく利用している近所の薬局に行き、そこで”認知症が治る”という漢方薬を買ってしまったとのことでした。その漢方薬は2万8千円もして、すでに飲んでしまっているので返品もできないという状況でした。

 

それは聞いたこともないような漢方薬のメーカーでした。Aさんにそのことを尋ねてみると、いつものようにニコニコしながら「薬局の人が優しくしてくれるんです。認知症によく効くって勧めてくれたので飲んでみたんです」と言ってました。家族の人がたまたま薬の瓶を見つけたので発覚しましたが、もし気がつかなければこれからもかなりのお金を騙し取られていたかもしれません。(もちろん認知症は治りません)

 

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次にBさんです。診察室ではいつも下を向いていて、口数が少ないおばあちゃんです。実の娘さんと同居していますが、その娘さんも昼間は仕事で家を留守にしています。その娘さんがいない間に宗教団体に狙われてしまいました。普段、家族にあまり話を聞いてもらえないBさんは、その宗教団体の人が親身になって話を聞いてくれるため、あっさり心と財布の紐を緩めてしまい、38,000円もの寄付金を渡してしまったようです。

 

Bさんは「あの人(宗教団体の人)はええ人なんです。本当によく話を聞いてくれるんです」と笑顔で話していましたが、家族としてはたまったものではありません。また寄附という名の集金に(Bさんが一人になったところを狙って)来ることがわかったので、その日に合わせて私服警官に自宅で待機してもらい、その現場を押さえたようです。警察の介入もあり全額返金されたようですが、このような話が現実にあるんだってことを知りました。

 

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認知症の高齢者を狙った詐欺のような話は他にもゴロゴロとあります。おじいちゃんやおばあちゃんが一人になったところを狙われます。僕の父親も某電気店(EDI●N)で勝手にクレジットカードを作られてしまったことがあります。父は電気店の”会員証”を作ってもらったと言っていましたが、それは立派なクレジットカードでした。カードは即解約し、某電気店には直接電話をかけて担当者に謝罪させました。

 

高齢者の家族を抱えた人は本当に気をつけた方がいいと思います。そのような被害に”遭ったことにも気がついていない”ような高齢者を数多く見てきましたので。自分の身だけを守っていたら、思わぬところから敵は攻めてくるのでご注意ください^ ^

 

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それではまた^ ^