🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです。週2回(月・木)更新中🎵

「本」は自分に届いた「手紙」だと思って読む

ぐるぐるねこ男

 

僕は本を読むのが大好きです。休みの日はマグカップに入れた一杯のコーヒーをチビチビと啜りながら、一日中ソファーの上で本を読み続けるような日もあります。本から何かを学ぼうなんて気はさらさらなくて、ただ本を(無目的に)読んでいることが好きなのです。それにしても最近は、読みやすい本ばかり読むようになってしまったなあって実感しています。例えば最近読んでいる本はSF小説ばかりだし、読み応えのあるずっしりとした本なんて手にとった記憶がありません。昔は難しい本にチャレンジしていたのに、脳が老化してきたのか、自分のコンフォートゾーンから抜け出そうっていう意欲が完全に無くなってしまいました。それでもやはり何かを読み続けていないとダメなくらいの活字中毒者ではあることには変わりありません。

 

僕が本を読み始めたのは中学一年生の頃でした。これは今でも鮮明に覚えています。同じクラスの友人が、休み時間に一冊の小説を読んでいました。その姿がとてもカッコ良く見えてしまったのです。僕はそれまで本なんてほとんど読んだことがありませんでした。僕はその友人に「何読んでるの?」って尋ねてみたところ、彼が読んでいた本は吉川英治の『三国志』という小説でした。その当時、パソコン用ゲームで光栄(コーエー)の「三国志」や「信長の野望」がすごく流行っていました。友人が言うには、ゲームがあまりにも面白かったので、小説の方も読んでみたくなったとのことでした。

 

 

 

もちろん僕の家にはそんな高価なパソコンゲームなんて無かったので、他の友人の家で遊ばせてもらったことがある程度でした。吉川英治の小説『三国志』では、ゲームで出てくる劉備や張飛、関羽など数多くの武将が登場するし、ストーリー自体もめちゃくちゃ面白いからぜひ読んでみた方がいいって友人に勧められました。そして、自分の毎月のお小遣いの中から500円ほど出して、生まれて初めて本(もちろん『三国志』の第一巻です)を買って読むことにしたのです。結果として、僕はその小説の虜になってしまいました。ゲームでしか知らなかった三国志というものが、こんなに面白い話だったんだってことに驚きました。

 

その経験があったおかげで、光栄から新しい歴史シミュレーションゲームが出るたびに、関連する本を買って読むようになりました。水滸伝がゲームになれば、駒田信二の『水滸伝』を読み、明治維新のゲームが出れば、司馬遼太郎の『龍馬がゆく』を読みました。他にも「信長の野望」という戦国時代のシミュレーションゲームに関連して、山岡荘八の『伊達政宗』や、新田次郎の『武田信玄』など、有名な戦国武将者の小説はほとんど読みました。チンギスハーンのゲームが出た時は、井上靖の『蒼き狼』を読みました。また中国の歴史に興味が出てきたので、海音寺潮五郎の『孫子』司馬遼太郎の『項羽と劉邦』なども読み漁りました。今思えば本当によく歴史小説を読んだなあって感心するレベルです。

 

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今まで面白かった本やタメになると思った本は、大切に保存してきました。なので、中学生の頃に読んでいた本でも、僕の部屋の本棚に並んでいるものもあります。青空文庫で無料で読めるようになった小説(例えば吉川英治の『三国志』や『宮本武蔵』)や、本自体が古くなって痛んだものは捨ててきましたが、30年以上前の本でも結構綺麗に保存されているものもあります。なけなしのお小遣いで買った大切な本なので、思い入れも深いものがあります。その蔵書の中から久しぶりに駒田信二の『水滸伝』を手にとって読んでみたのですが「子供の頃に、よくこんな難しい小説を読んでいたなあ…」というのが正直な印象です。ところどころ漢詩も入っているし、登場人物も多くて人間関係も複雑だし、中学生の自分がこんな小説を”面白い”と思って毎日読み続けていたと思うと、自分ごとながら信じられませんでした。(マジか…って思いました)

 

 

 

話は長くなりましたが、僕は中学三年生の時に、国語のテストで学年1位をとったことがあります。担任の先生にめちゃくちゃ褒められた記憶が残っています。塾にも通っていなかったし、自分で国語のテスト勉強を熱心にした記憶もありません。国語の授業の予習として、わからない言葉の「意味調べ」をやったことと、歴史小説をたくさん読んだくらいです。当時の同級生の中には最終学歴として東大や京大に進学したような秀才もたくさんいましたが、その猛者達を抑えて国語で学年1位をとれたということは、客観的に見てもすごいことだと思います。でもそれが「言葉の意味調べ」と「好きな歴史小説を読む」だけで達成できたので、この2つが国語の勉強をする上で一番大切なことなんだと思いました。

 

結論ですが、本は読めるだけ読んだ方がいいと思います。特に目的を持って読まなくても、本を読むことで自然と読解力も養われるし、文章を書く力も着くと思います。また、本を読むだけで、時間と空間を超えてその著者の考え方を学ぶことができます。何百年も前に生きていた賢人の考え方や、遠く離れた異国の著名人の考えていることを、本を読むだけで知ることができます。これって本当に素晴らしいことだと思います。「本」は自分に届いた「手紙」だと思って読めばいいという話を聞いたことがありますが、他人事ではなくて自分の事として、その本に書かれていることからいろんな学びとチャンスを得てみてはいかがでしょうか?久しぶりに読書のススメをしてみました。

 

<最近読んだ”面白かった本”>

 

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それではまた^ ^