🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

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大学に入学するために20万円足りなかった話

ぐるぐるねこ男

 

今思えば僕は本当にタフな子供だったと思います。家にお金が無いことを知っていたので、医学部を目指して浪人生活を始めた時に、予備校代や大学入学に必要なお金を自分で稼いでみせる!と決心し、毎日アルバイトをしながら受験勉強に励んでいました。朝早くから夕方までランチも食べずに勉強し、夕方から夜遅くまではアルバイトをしてお金を稼いでいました。努力の甲斐があって一年間の浪人生活で、目標としていた地元の国立大学医学部に合格することができましたが、いざ入学費を納めるに当たり、どうしても20万円ほど足りないということに気がついたのです。

 

何気なく親にその話をしてみたところ「20万円?そんな大金うちにはないよ」って、あっさり(マジで)言われてしまいました。大学卒業まで全て自分で(奨学金を借りながら)お金をやりくりしなければなりませんでしたが、とにかく入学できなければ何も始まりません。できればそんなことはしたくなかったのですが、親に内緒で親戚のおじさんにお金を借りることにしたのです。

 

親戚のおじさんに電話をかけて事情を話し「できるだけ早く返すので、僕に20万円貸してください」とお願いしてみました。するとその親戚のおじさんは「とりあえず会って話を聞くよ」って言ってくれました。自分の家に20万円すら無いってことを知られることがとても恥ずかしかったのですが、その20万円が無ければ大学に進学することができません。背に腹は変えられないというやつで、恥を偲んでその親戚のおじさんに会いに行きました。

 

 

 

当時、そのおじさんはコンピュータ関係の仕事をしていて、お金もたくさん持っているような雰囲気でした。僕は一年間アルバイトをしながらお金を貯めてきたけど、どうしてもあと20万円が工面できないという話をしました。そして、もしお金を貸してもらえるのであれば、きちんと金利をつけて少しずつ返していくということも伝えました。するとその親戚のおじさんは「お金を返してもらうのはいつでもいいし、金利なんていらないから」と言って、準備してくれていた20万円の入った封筒を「はい、勉強頑張るんだぞ」と言って手渡してくれたのでした。

 

今思えば「たったの20万円」かもしれませんが、その当時の僕にとっては「どうしても届かなかった20万円」でした。無事大学生になることができて、アルバイトをしながら学費を稼ぎ、すぐにその20万円を返すことができたのですが、でもその20万円が無ければ僕は大学生になることができなかったし、自分の夢だった医師になることもできなかったのです。今更なんでこんな話を思い出したのかというと、最近僕は「なんのためにこの世に生まれてきたんだろう?」ということを考えるようになったからです。

 

収入面や生活面でも満ち足りてきて、そして物欲も無くなり、特にやりたいことも無く、読みたい本や観たい映画もあまり無くなってきました。この先、何を楽しみに生きていけばいいのだろう?って真剣に考えるようになったのです。資産運用のおかげで一年間に数百万円くらいお金が増えるようになってきました。この増え続けるお金を使ってこれから何ができるのか?ということを真剣に考えていたら、ふとこの「20万円のお金」のことを思い出したのです。

 

 

 

結論になりますが、株式投資などの資産運用でもっとお金を増やすことができたとしたら、世の中の恵まれない子供たちのためにお金を使っていくべきではないかと思うようになりました。今は毎月決まった金額をユニセフに寄付しているだけですが、昔の僕のような境遇に置かれている子供たちのために、無償で無利子で返済義務すらないような奨学金を個人的に渡すような活動をしてみたいです。あとは勉強のための本を買ってあげたり、ランドセルや学校で使うものをプレゼントしたりするような活動もしていきたいです。

 

ただ僕は、僕が子供の頃に感じたように「世の中、そんなに捨てたもんじゃない」ってことを知ってもらいたいだけなのかもしれません。単なる自己満足かもしれませんが、これが僕の使命なんじゃないかなあって、最近思っています。

 

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それではまた^ ^