🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

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誰にも知られていない「気をつけていること」

ぐるぐるねこ男

僕の家の近所には、アメリカ人のおじさんが住んでいます。数年前の町内会のお祭りで顔見知りになってから、季節ごとのホームパーティーに招待してもらえるようになりました。そのおじさんが通う日本語学校の生徒さんたち(もちろん外国人)たくさん参加するので、パーティーの日は外国旅行に行った気分になります。参加者の出身国は実に様々で、アメリカ、メキシコ、中国、ニュージーランド、ポーランド、フィリピン、タイなど実に多岐にわたっています。基本的には英語(8割)と日本語(2割)での会話になりますが、そのアメリカ人のおじさんがパーティーで一番気をつけていることは、「政治と宗教の話は絶対にしないようにしている」ということでした。米中の対立はさることながら、同じアメリカ人でも民主党派と共和党派では全く考え方が違っていることもあり、アメリカ人のその手のホームパーティーでは「政治と宗教」の話はタブーなのだそうです。

 

このアメリカ人のおじさんのように、立場や職業によっては、他の誰にも知られていない「気をつけていること」というものが確実にあると思います。僕は医師をしていますが、僕たちが普段何気なく気をつけていることで「女性を見たら、妊娠していると思え」というものがあります。これは女性に対する色眼鏡でも偏見ではなくて、実は女性が妊娠している場合には、使うことのできる薬や、受けることができる検査が限られてくるからなのです。見てすぐわかるくらいの妊婦さんならまだしも、妊娠初期の女性は「お腹に赤ちゃんがいる」なんて絶対に分かりません。なので僕たちの業界(=医療業界)では、女性を見たら妊娠していると思って、女性患者さんを診察しているのです。(さすがに高齢のおばあちゃんだけは…)

 

 

 

職業柄「気をつけていること」と言えば、知人のカリスマ美容師の方がプラーベートの集まり(単なる鍋パーティーですが)で次のようなことを言っていたのを思い出しました。「美容師の仕事って、アホなふりをしているのが一番お客さんに愛されるんです」と。それはどういうことなのかと尋ねてみたところ、お客さんに政治や経済の話をされても「いや〜、私には政治の難しい話は分かりませんね(笑)」みたいな感じで何も知らないふりをする方が波風立たずにいいんだとか。そのお客さんに合わせて「あの岸田って総理は、総裁選の前は”増税なんて絶対にしない”って言ってたくせに、総理になった瞬間から増税増税!って言ってますよね?彼は典型的な大嘘つきですよ!」なんて言ってしまった日には、その場に居合わせているかもしれない岸田ファン(いるのかな?)のお客さんを不快な気持ちにさせてしまうかもしれないからだそうです。

 

いずれにせよ、色んな人種や職種の人たちと交流することはとても勉強になります。今回の記事の一番最初に紹介したアメリカ人のおじさんと初めて握手をした時なんて、僕が軽く握手をすると彼はほぼ力一杯ギュッと握り返してきたのです。最初は冗談で力比べをしているのかと思いましたが、その時、彼が教えてくれたのは「アメリカでは握手をしっかりすることで相手に信用してもらえるようになるんだ」とのことでした。アメリカのビジネス界では常識なのだそうですが、握手の文化があまりない日本人の僕にとっては新しい発見でした。40歳を過ぎると大抵のことは自分でできてしまうし、他の人に頼らなくても生きていけるくらいの力はありますが、自分から積極的に周りの人たちと関わっていかなければ、脳みそや好奇心、人間としての感性などがどんどん退化してしまいそうです。めんどくさがらずに他の人にも興味を持って、外に向かってエネルギーを使い続けることって案外大事なんだと思いました。

 

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それではまた^ ^