先日、近所のアメリカ人の友人宅でクリスマスパーティーをしました。外国人の友人もたくさん来ていて大賑わいでした。もちろんマスクなんて誰一人していませんでした。マスクに関しては賛否両論あるとは思いますが、海外の友人からは「マスクしてるのは中国人と日本人だけだよ」と言われるレベルになってきているようです。僕は毎日仕事でコロナ感染者の診察や処置などをしていますが、デルタ株の頃に比べたら、コロナで入院している患者さんは比較的元気な印象を受けています。
コロナの話はさておき、クリスマスパーティーに参加していた外国人の人たちは、実に様々な国から来日していました。アメリカ、メキシコ、ニュージーランド、フィリピン、中国、ルーマニア、そして日本人の僕たちを含め、総勢30人くらいの人が一軒家の中に溢れかえっていました。いろんな国の人たちと英語（カタコトでOK）で話をしていると、面白い話をたくさん聞くことができます。ラグビーがとても盛んなニュージーランド出身の男性は、お父さんがラグビーで鼻を骨折したので、お母さんに「ラグビーなんて野蛮なスポーツはダメ！」と言われ、サッカーしかさせてもらえなかった話とか、以前の記事「メキシコ人」でも紹介したことのある陽気なメキシコ人のおじさんが「日本酒どうぞ！」って言いながらみんなににテキーラ入りのお猪口を配っていたりなど、大盛り上がりのパーティーでした。
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そんな中で、静かにワインを飲んでいた中国出身の若い男性がいたので、カタコトの中国語で声をかけてみました。今回のパーティーの主催者であるアメリカ人のおじさんとは日本語学校で知り合い、今は日本の大学を目指して受験勉強しているとのこと。僕の中国語に苦笑いをしながら、とても流暢な日本語で話をしてくれました。ちなみに英語もペラペラだそうです。大学を卒業したら日本でコンサルティングの仕事をしたいと言っていました。なぜ日本なの？って尋ねたところ、以前から村上春樹の作品が大好きで、日本にすごく興味を持ってくれているとのことでした。僕も村上春樹が大好きなので、話がすごく盛り上がりました。
日本語検定の1級も受ける予定なのだそうですが、彼ならまず100％合格できるだろうというレベルの日本語力でした。彼に「どうやって日本語を勉強したの？」と尋ねてみたところ、こう言ってました。
「どんなに忙しくても毎日必ず3時間は勉強していました。きちんと4技能（聞く、話す、読む、書く）の勉強をすることが大切です」
すごく真っ当な答えが返ってきました。英語も話せて、日本でコンサルティングの仕事がしたいという超エリートの中国人でも、外国語である日本語や英語を身につけるためには、時間をかけてきっちり4技能の勉強してるんだってことがわかり、あらためて「学問に王道なし」だと思いました。ちなみにお猪口でテキーラを配っていたメキシコ人のおじさんは「日本人と結婚したら日本語なんてすぐ話せるようになるよ〜、でもすぐに離婚しちゃったけどね！」って笑っていました。
伊集院静さんの著書『大人の流儀』にも書かれてありますが「人はそれぞれ事情を抱え、平然と生きている」ってことを感じさせてくれる、学びの多いクリスマスパーティーでした。ちなみに明日から北海道へスキー旅行に出かけるので、ブログの更新はしばらくお休みにします。定山渓のちょっといい温泉宿が予約できたので、また帰ってきたら旅行記を書こうと思います。僕もいろんな事情を抱えて、平然と生きている人間ですが、それなりに人生を謳歌していくつもりです^ ^
それではまた^ ^
