🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

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老子の教え

ぐるぐるねこ男

 

中学生の頃、ある友人(K君)の家にみんなで集まって「三国志」というシミュレーションゲームをしていました。当時、K君の家にはお父さんが仕事で使っていたPC8801という家庭用パソコンがあったので、学校が終わったらK君の家に集まって、友だち5人くらいでキーボードを順番に回しながら、戦略ゲームを毎日のように楽しんでいました。K君は遊びを提供するホストだったので、必ず一番最初に君主を選ぶことになっていました。そして彼はいつも”劉備玄徳”を選び、巧みな戦術で毎回のように中国全土を統一していました。

 

K君は中学校ではほとんど目立たない存在でした。学校の成績は下の下くらいで、宿題もしなかったので、いつも先生に注意されていました。部活動も参加していなくて、学校が終われば静かに帰宅という日々を送っていました。でもそんなK君ですが、三国志をはじめ、中国の歴史にすごく興味を持っていて、中国史に関するあらゆる歴史書を大量に読み漁っていました。

 

僕が一番驚いたのは、K君の部屋の本棚でした。中国四大奇書の『三国志』『水滸伝』『西遊記』『金瓶梅』から始まり、中国の思想書である『論語』や『老子』『孟子』『韓非子』などなど、かなり難易度の高い書物までが大量に並んでいたのです。K君はこれらの本を買うために、お小遣いやお年玉を全て使っていて、誕生日プレゼントまで中国の歴史書を買ってもらうという徹底ぶりでした。中学校では文字通り”劣等生”でしたが、あれだけの歴史書を何度も読み返していたK君は、とんでもない能力の持ち主だったと思います。

 

K君は地元の普通の高校に進学しました。その後、K君がどのような進路に進んだのかわかりません。でも、学校の成績とか関係なく、K君のずば抜けた能力を生かすことができる仕事に就けていたらいいのになあと思っています。そんなK君の影響で、僕も時々ですが中国の歴史や思想に関する本を読んでいます。最近読んだ本の中で『老子』に関して、他とは違った面白い切り口で読み解いている本があったので、紹介しようと思います。

 

 

この本の一番の骨子ですが、何か物事を本当に成し遂げたいのであれば、むしろ人とは争わず、まずは人の下に立つようにしなければならない。そしてその姿勢によって周りの人たちの感情を味方につけて、その力を利用して成果を手にしたら、すぐに退く。このようにすることで、自分の身を守りながら、本当の意味での「成功」を手にすることができる…というのが『老子』の発想なんだということを著者は書いていました。

 

どのような職場でも「声の大きい人」が仕事の主導権を握ることが多いと思います。でも本当に周りの人たちに認められる人というのは、こんな働き方ができる人間なのかもしれません。温故知新の精神で、これからもいろんな本を読んで学んでいきたいものです^ ^

 

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それではまた^ ^