🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

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あいつには絶対に勝てない(ことはない)

ぐるぐるねこ男

 

うちの近所の普通科高校には「毎日3時間は勉強する」という目標があるようです。今まで数々の受験をこなしてきた僕としては「勉強ってのは”やった時間”じゃなくて”やった量”の方が大切なんだ」という自論を持っていますが、40歳をはるかに過ぎた近所のおっさん(=僕)にそんなことを急に言われても、今の高校生の心には全く響かないと思います。でも勉強した”時間”に着目するのであれば、僕が現役の高校時代によく言われてた「学年+3時間の勉強時間を確保しなければならない」という格言のようなものがあります。正直言って高校時代の僕はそれほど勉強を熱心にするタイプではなかったので、この「学年+3時間」の勉強をしたのは高校三年間を通じて数週間くらいだったかもしれません。しかしこの格言以上のことを実行し、きちんと結果を出していたすごい同級生がいました。

 

その同級生のことをここではT君と呼ぶことにします。T君は入学当初から毎日猛勉強をしていました。「学年+3時間」レベルではなくて、T君の勉強時間はさらに「+1時間」くらいと自分で言ってました。それだけの膨大な勉強時間を確保するためには、部活動なんかやっている暇はありません。学校の授業が終わると、僕たち運動部の学生はグランドに飛び出して行ってましたが、T君は自転車に乗って颯爽と帰宅していました。絵に描いたような典型的な「帰宅部員」でした。入学当初から徹底して猛勉強を続けていたので、T君は当たり前のように学年1位を連発していました。一方で僕は部活動に没頭していたのと、通学時間が自転車で片道1時間もかかったということもあり、十分な勉強時間の確保は難しい状況でした。そして当然のように僕の学年順位は徐々に下がってしまい、最下位近くを漂ったこともありました。

 

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T君の勉強時間は高校3年生になっても減ることはありませんでした。自宅学習を毎日7時間くらいしていたようです。T君はずっと学年1位を取り続け、そして僕は最高で100番くらいだったと思います。受験問題も難しくてよくわからなかったし、苦手の国語や英語なんて恥ずかしいくらいの点数しかとることができませんでした。T君は僕にとって「神」のような存在でした。僕が問題文の意味すら理解できないような数学の問題も、T君は当たり前のように解くことができました。大学受験前の時期だったので、僕もそれなりに勉強をしていましたが、でもやっぱり僕の心の中では「あいつ(T君)には絶対に勝てない」と思っていました。そしてT君は難なくとある旧帝大(東大・京大などの偏差値の高い大学)に合格し、僕は地元の国立大学の普通の理系学部から不合格通知を受け取ったのでした。

 

「あいつには絶対に勝てない」と本気で思っていました。勝てないにしても「あいつの学力レベルには絶対に到達できない」とも思っていました。大学受験に失敗した僕は、大学受験浪人をすることになりました。そして紆余曲折ありましたが、ひょんなことから医学部を目指すようになり、そして最終的に夢を叶えることができました。僕が「医学部合格」という目標を持って全力で勉強に取り組んでいた時、気がつけばT君が現役時代にしていた勉強時間よりも圧倒的に長時間の勉強をしていました。そしてT君が進学した旧帝大の学部よりも偏差値の高い医学部に合格することができました。時間はかかりましたが、気がつけばT君と同じ高さの山に登ることができていたのです。そこから見える景色ですが、正直言ってそんなに大したものではなかった記憶しか残っていません。

 

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高校3年生の時に「あいつには絶対に勝てない」と本気で思っていましたが、人生を振り返ってみて、その時に付け加えるべき大切な一言が抜けていたなあって思いました。それは「今は」という一言です。「”今は”あいつには絶対に勝てない」でも、もっともっと勉強しまくっていたら「あいつにも絶対に勝てる!」に変わっていたかもしれません。たかが大学受験ですが、T君の見ていた景色と同じ景色を見ることができた若かりし僕にとって衝撃の体験でした。ちなみにですが、今の僕にとって「あいつには絶対に勝てない」と思っている相手は、株式投資で何億も稼いでいる人たちかもしれません。株式投資を「勝ち負け」と考えてしまうことは危険かもしれませんが、僕の中では「”今は”あの人たちには絶対に勝てないけど、いつかそのレベルに到達してみせる」って、勝手に思うようにしています。その方がこれからの人生を楽しめそうなので^ ^

 

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それではまた^ ^