🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです(月・木曜日に更新)

嗜好品としての「タバコ」について思っていること

ぐるぐるねこ男

 

僕が子供の頃は、世の中のあちこちでタバコが吸われていました。父親は愛煙家だったので、家の中や車の中ではいつも受動喫煙していたことになります。近所のスーパーでもタバコを吸う人は必ずいたし、今となっては考えられませんが、バスの中でもおじさんたちが普通にタバコを吸っていた記憶があります。そして以前の記事「ヤクザな担任教師の話」でも紹介しましたが、小学生の頃の担任の先生も教室でタバコを吸っていました。それが当たり前の世の中だったので、特に問題とも思っていませんでした。中学生の頃には親や先生の目の届かないところでタバコを吸っている連中もいました。彼(彼女)らはタバコが美味しくて吸っているのではなくて、親や先生に対しての不満や反抗心から喫煙行為に走っていたように見えました。(だったら大人の目の前で堂々と吸えばいいのにな…とも思いました)

 

僕はタバコを完全否定するつもりは全くありません。でも僕自身はタバコに対して全く興味を持ちませんでした。まわりの友達の中には興味本位で何本かタバコを吸った人もいましたが、僕は今までに一本も吸ったことがありません。僕は違った意味で”変わり者”なのかもしれませんが、これからの人生もタバコを吸うことはないと思います。でも、一度だけ「タバコってかっこいいなあ」と思ったことがあります。それは大阪のリッツカールトンに宿泊し、ホテルの中のバーでウィスキーを飲んでいた時の話です。今では手に入らないようなウィスキーも比較的安く売られていた時代ですが、そのバーでは「響30年」という1本10万円(当時)くらいする高級ウィスキーが、シングルで3,000円もするような高級なバーでした。ちなみに”シングル”とは、グラスの底から指一本分くらい(もちろん横向き)という微々たる量になります。

 

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そんな高級バー(そもそもリッツカールトンが高級ホテル)なので、客層も相当ハイソでした。僕なんかまだぺいぺいの研修医だったので、身なり服装からして場違いな人間だったかもしれません。しかしそこは勇気を振り絞り、カウンター席で(一番安い)ウィスキーを一杯だけ飲んで、サッと部屋に戻ろう(お金を持ってなかったので…)と思っていました。すると僕の横にかっこいいスーツを着たビジネスマンみたいな人が着座したのです。彼は僕と同じくらいの年齢に見えましたが、明らかに”リッツカールトン慣れ”をしているような男性でした。持っていた鞄はメタリックで、中には札束が山ほど入っているような錯覚すら覚えました。その彼の前にバーテンダーが、今まで見たことのないようなウィスキーのボトルを3本ほど並べました。そして「本日はこの辺りがおすすめです」と、僕の隣に座っている彼に言いました。

 

 

 

彼はその中の一本を指差し、そしてバーテンダーはそのウィスキーをグラスに注ぎます。僕の(安価な)ウィスキーはシングルで、しかも大きな氷が入っていたので、かなり水増ししていましたが、彼の(おそらく高価な)ウィスキーは原液だけで僕のグラスの液面と同じくらいのレベルに達していました。「やばい、この人マジでかっこいいわ…」と、男ながらに惚れそうになりました。そして彼はその(高級そうな)ウィスキーを一口飲み、バーテンダーの方に向かって笑顔でうなずいたのです。僕は溶けた氷でどんどん薄くなっていくマイウィスキーを舐めるようにチビチビと飲みながら、隣の彼の行動に意識を集中させていました。しばらくして彼はバーテンダーに何やら小声で話しかけたのです。するとバーテンダーはカウンターの奥から箱に入った彼専用の「葉巻タバコ」を持ってきました。そして彼は高そうなライターで葉巻タバコに火をつけ、何度か美味しそうに吸い、そして火を消して元の箱に戻したのです。その瞬間僕は「よし、将来僕もあんなふうに葉巻タバコを吸えるような人間になろう!」と心の中で決心したのでした。

 

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タバコを吸ってみたいなあと思ったのはその時だけでした。多くの患者さんを診ていると、やっぱりタバコは体にめちゃくちゃ悪いんだってことを実感していたし、タバコ税(定価の約61.7%)も半端ないってことを知っていたので、僕自身がタバコを吸うことは一度もありませんでした。でも僕は、リッツカールトン大阪のバーで美味しそうに葉巻タバコを吸う彼に出会ったおかげで、嗜好品としてのタバコには大変興味を持つようになりました。月日は流れ、2年くらい前から株式投資を始めました。始めた当初から買い進めてきた「日本たばこ産業(JT)」の株は400株になりました。本当は600株ほど持っていたのですが、以前の記事「信用取引で”あっ!”という間に40万円が溶けた話」でも紹介した通り、損失を補填するために残念ながら200株を売却する羽目になりました…。しかしその後のJT株からの恩恵は計り知れないものになっています。具体的な数字は以下の通りです。

 

<JT株からの恩恵>

・数量:400株

・取得単価:2,123円 → 現在値:2,923円

・損益:+320,200円(+37%)

・今までの配当金:106,939円(税引後)

 

そして更に昨日、株主優待として4,500円相当のグループ会社の商品が届きました。インスタントラーメンやパックのご飯の詰め合わせセットです。

 

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この株主優待は今年で最後になるため少し残念ではありますが、まあでも僕はパックのご飯やインスタントラーメンを食べる習慣が全くと言っていいほど無いので、配当金がその分だけ増えてくれたら嬉しいなあっていう希望を持っています。いずれにしても、定価の約6割が税金のタバコを、更に消費税10%を払って買い、自分の健康を思いっきり害するよりも、タバコの販売を専売特許としている日本たばこ産業(JT)の株を買って恩恵を受け続ける方が、圧倒的に幸せになれると思っています。たとえば柄の悪いおじさんが、我が物顔でぷかぷかとタバコを吸ってまわりに迷惑をかけていても、「たくさんタバコを吸ってくれて本当にありがとうございます」という”優しい気持ち”になることができます。江戸時代の浮世絵にもタバコが描かれています。未来永劫、嗜好品としてのタバコは絶対に無くならないと僕は思ってます^ ^

 

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それではまた^ ^