🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

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巡り合うことができて本当によかったと思うもの3つ

ぐるぐるねこ男

 

僕の人生は、すでに半分くらい終わっています。病気や事故をしなければ、残り半分くらいしか残っていません。自分の人生が残り半分くらいしかないと思うと、ホント寂しいものです。そして、残りの自分の人生のことを考えると、THE BLUE HEARTSの「夢」という歌を思い出してしまいます。

 

限られた時間のなかで 借りものの時間のなかで

本物の夢を見るんだ 本物の夢を見るんだ

あれもしたい これもしたい

もっとしたい もっともっとしたい

 ー THE BLUE HEARTS「夢」より

 

とは言っても、これまでの自分の人生に不満を持っているわけではありません。それなりに夢をかなえてきたし、それなりに好きなこともしてきました。そして今までの人生で、巡り合うことができて本当によかったなあって思うものが3つあります。自ら手を伸ばし、それを手に取っていなければ、人生の楽しみが半減していたんじゃないかなあというものです。今日は年末特集記事(?)として、自分の今までの人生で、巡り合うことができて本当によかったと思うものを3つ紹介しようと思います。

 

1. ウイスキー

まず一つ目はウイスキーです。20歳になってから、大学の友人たちと色んな種類のお酒を飲むようになりました。しかし、ウイスキーだけはどうも苦手でした。ビールや酎ハイに比べて、不味くて苦くて二日酔いしやすくて、いいところが全くないお酒だと思っていました。大学を卒業し、医師として働くようになるまで、ウイスキーは本当に一滴も飲みませんでした。しかし、状況は一変します。

 

研修医として働いていた病院に、バーでお酒を飲むことが大好きな同期の研修医がいました。彼は小児科を専攻していました。ほぼ毎日のように、仕事が終わるとタクシーに乗って、行きつけのバーに通っていました。ある日、何かの拍子にその彼に誘われて、一緒にバーへ行くことになりました。

 

カウンター席に座り、何を飲もうかなあってメニューを開いていると、彼の前には氷の入ったグラスと、一本のウイスキーが置かれました。そのウイスキーは「Four Roses」というバーボンでした。彼はそのウイスキーが大好きで、常にボトルをキープしているとのことでした。珍しそうにボトルを眺めていた僕に気がついた彼は「これ美味しいよ。飲んでみる?」と言いました。彼がすごくかっこいい大人に見えたし、そんな彼が勧めてくれるFour Rosesをすごく飲んでみたいって思い、「それじゃあ、お言葉に甘えて」と久しぶりにウイスキーを口にすることになりました。

 

それ以来、僕はウイスキーの虜になってしましました。ウイスキーのおかげで僕の人生は豊かになったと思います。あの時、彼と一緒にバーに行き、Four Rosesというウイスキーに巡り合うことができて、本当によかったと思います。

 

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2. ジャズ

二つ目はジャズです。ウイスキーとジャズはセットのように扱われることが多いですが、僕がジャズと出会ったのはバーでもジャズ喫茶でもなく、書店でした。僕は書店に行くと、平積みにされている本をすべて見てまわります。気になる本は必ず手に取って、中身を確認します。そんな平積みの本の中に『ジャズの教科書』という本がありました。”大人のたしなみシリーズ”という学研から発売されていたムック本です。その本を手に取って、パラパラと読んでいると、「僕はジャズを聴きたい。いや、僕は絶対にジャズを聴くべきだ!」という気持ちが沸々と湧いてきたのでした。

 

まずは付属のCDを聴き、それから他のジャズ入門の本を何冊か買って、どんな曲から聴けばいいかということを勉強しました。たくさんのCDを買ったり、Amazon MusicやYou Tubeでもジャズを聴きまくりました。最初は系統的にジャズという音楽を学びたいと思っていたのですが、そんな勉強なんて全く必要ないってことに途中で気がついたのです。

 

ジャズの勉強をしてもいいけど、おそらく役に立ちません。レコードや曲を演奏しているメンバー、録音された年を覚えまくっている人もいますが、僕は自分がそういう人種ではないということに気がつきました。まずはジャズ・ジャイアンツと呼ばれているチャーリー・パーカーやマイルス・デイヴィス、セロニアス・モンク、ビル・エヴァンスのあたりから入ればいいと思います。「Waltz For Debby」が気に入れば、そればっかり聴けばいいと思います。

 

ジャズのおかげで僕の人生はとても豊かになったと思います。あの時、書店でジャズの本を手に取り、ジャズという音楽に巡り合うことができて、本当に良かったと思います。

 

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3. 村上春樹

そして三つ目は村上春樹です。高校生の頃に村上春樹の『ノルウェイの森』がすごく売れている本だと知った僕は、近所の古本屋に行って『ノルウェイの森』を買いました。しかしその当時、司馬遼太郎にハマっていた僕は、その時読んでいた『竜馬がゆく』を読み終わってから『ノルウェイの森』を読もうと思い、それから10年以上も本棚に放置されることになったのです。

 

それから医師になった僕は、転勤のたびに大量の本の整理を余儀なくされました。医師という仕事は転勤の多い仕事です。ある病院からある病院へ転勤になった時、本の整理に疲れた僕は何気なく目の前にあった『ノルウェイの森』を手に取って開いてみたのです。すると、そこには村上春樹ワールドが広がっていて、僕はあっという間にその世界の虜になってしまったのでした。その日以降、僕は村上春樹の作品を全て買い漁り、貪るように読み続けました。

 

村上春樹は、誰がなんと言おうとも僕の中では別格の小説家です。具体的にどう”別格”なのか、言葉で伝えることは難しいのですが、もし僕が重い病気になって長期入院することになったら、ベッドの上で村上春樹の作品を片っ端から読み直そうと思います。以前の記事「ハルキストになってしまった人の話」でも紹介しましたが、僕の奥さんも村上春樹中毒に感染してしまいました。僕の持っている村上春樹を片っ端から(何度も何度も)読み漁っています。

 

村上春樹のおかげで僕の人生はさらに豊かになったと思います。あの時、古本屋で村上春樹を買い、引っ越しの片付けの時に本を手に取って読んで、本当に良かったと思います。ちなみに村上春樹の全作品を読んだ僕が、「面白かったから、もう一度読みたいなあ」ってすぐに思いつくものは、以下の3作品です。年末年始のお供にぜひどうぞ^ ^

 

 

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それではまた^ ^