🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです。週2回(月・木)更新中🎵

「弱点」だけにフォーカスして、ピンポイントで克服する

ぐるぐるねこ男

 

今日は大学受験の話です。先日の記事「もし、今から自分の人生を大逆転させるとしたら?」でも書きましたが、僕は現役高校生の時に大学受験を失敗しました。地元の国立大学の工学部を受験しました。偏差値はそれほど高くない学科で、その学科を選んだ理由も僕の中では曖昧でした。ただ単に「理系なら工学部だろう」といった浅はかな気持ちで受験をしたのです。高校3年生の春まで部活動をし、そこから大学受験に向けて勉強を頑張ったのですが、学年で最下位レベルまで落ちていてた僕の成績は、一朝一夕では上がりませんでした。自分だけでなく、周りのみんなも一斉に勉強をし始めるため、成績が上がらないのは当たり前と言えば、当たり前です。

 

合格発表の日は一人で結果を確認しに行きました。父は出張先の工事現場で働いていて、その日が合格発表だったことを知らなかったかもしれません。また母は急ぎの内職に追われていたため、結果はすぐに電話で知らせることにしました。電車を乗り継ぎ、最寄りの駅から歩いて大学へと向かいました。合格発表を見てきた多くの受験生とすれ違いました。その中に、僕と同じ高校で、同じ工学部を受験した友人がいました。僕は彼に「どうだった?」と声をかけたところ、なぜか暗い表情で「合格してた…」と答えました。僕はおめでとうと伝えると、彼は苦笑いをしながらその場をそそくさと立ち去ったのです。なぜ彼がそんな態度をとったのか?それは僕が不合格だったということを知っていたからでした。当時は受験生の名前で合格発表をしていました。彼は僕の名前が無いことを知っていため、僕と顔を合わすのが気まずかったのだと思います。

 

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僕は不合格だったことにショックを受けた…というよりも、名前がないことを確認した瞬間からなぜか心の中にメラメラと燃えるものがありました。大学近くの公衆電話から家に電話をかけ、母に「落ちてた」と一言伝えたところ、「とにかくすぐ帰ってきて!」と言われました。僕の声が低く落ち込んでいたので、不合格だったショックで自殺とかされたくなかったのかもしれませんが、そんなネガティブな気持ちはこれっぽっちもありませんでした。これからもっともっと勉強して、苦笑いしながら過ぎ去っていった友人よりも、もっと上のランクを目指してやろうって思っていました。

 

帰りの電車の中で、なぜ自分が大学受験に失敗したのかを冷静に考えてみました。理系教科は得意でしたが、数学に関して言えば、極端に苦手な分野がところどころにありました。30年近く前のカリキュラムなので、今の受験生にはわからないとは思いますが、「行列」と「確率・統計」が特に苦手でした。苦手どころか、学校の授業を聞いても全く理解できませんでした。あとは英語です。英語は中学生の頃からかなり苦手でした。やみくもに英単語を覚えても、英語の力は全くつかなかったということがわかったのです。というわけで、数学は「行列」と「確率・統計」をピンポイントで勉強し、苦手な英語は「英文法」を一から勉強し直そうと思ったのです。

 

家に到着すると、すぐに母が玄関まで出てきました。その時、何か慰めの言葉をかけてくれたのかもしれませんが、僕の記憶には何も残っていません。母の話が途切れたのを見計らって、僕はこうお願いしたのです。

 

「問題集を買うから、3,000円ください」

 

それまでの人生で、自分で問題集を買うのは初めてでした。学校で配られる問題集や宿題のプリントでしか勉強をしたことがありませんでした。そして、お小遣い以外のお金を母にお願いしたことも、その時が初めてでした。しかしその3,000円がなければ、自分の学力を上げることができないという気がしたのです。3,000円なんて大金、ちょっと無理かなあ…と、母にお願いした直後に後悔しましたが、母は財布から3,000円を取り出して、僕に手渡してくれたのです。その時僕は「この3,000円で絶対に這い上がってみせる!」と決心し、お金を握って本屋にへ行きました。買ったのは問題集ではなくて参考書でしたが、その参考書のおかげで自分の弱点を完全に克服することができました。成績は右肩上がりに信じられないほど急上昇しました。そして僕は翌年、同じ国立大学の薬学部に合格することができたのです。

(ちなみにその後、医学部を再受験して医者になりました)

 

苦手教科をゼロから勉強し直すことも大切ですが、苦手な分野だけをピンポイントで克服していくこともかなり有効です。癌の病巣だけを取り除いて、全身状態をよくする手術治療に似ているところもあります。数学の「行列」と「確率統計」は細野先生の参考書で勉強し直して、どんな問題でも(ほぼ100%)解くことができるようになりました。一度理解してしまうと、すごく簡単だということがわかりました。また英文法は、山口先生の講義の実況中継で勉強し直して、こちらも飛躍的に理解が深まり、英語の成績も急上昇しました。もう一度繰り返しますが、「苦手」を「得意」に変えるためには、弱点にフォーカスしてピンポイントで克服することが重要です。大学受験の勉強で行き詰まっている高校生や浪人生の人は、今どこにフォーカスして勉強すべきなのかを考えてみてはいかがでしょうか?受験勉強頑張ってください^ ^

 

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それではまた^ ^