🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです(毎週月曜日に更新)

ボンボンの上司に言われた”何気ない一言”に驚いた話

ぐるぐるねこ男

 

最近、Twitterのタイムラインで「医師国家試験に合格しました!」という報告をよく見かけます。合格した皆様には「おめでとうございます」と素直に言ってあげたいのですが、実は医師国家試験なんてそんなに難しい資格試験ではありません。正直言って、半年くらい普通に勉強していれば誰でも合格できるレベルの問題なのです。ただ勉強する科目の量がめちゃくちゃ多いので、その点は大変でした。でも医師国家試験に合格するよりも、医学部に合格する方が遥かに難しいのは事実です。

 

さて、医者になった時によく聞かれることがあります。それは「お医者さんになるのにすごいお金がかかったんですよね!?」ということです。医学部に行って医者になるにはすごいお金がかかるので、お金持ちしか医者にはなれないと勘違いしている人が多いです。僕自身の話をするなら、普通の国立大学の医学部だったので、他の学部の学生と一年間の授業料は同じでした。医学部は6年生まであるので、2年分だけ多く授業料を払いましたが、私立大の理系の学部よりも授業料は全然安かったです。奨学金+アルバイトで全て払うことができました。他の多くの学生と同じで、アルバイトをしないととてもじゃないけど学生生活をやってられないくらい、お金にはいつも困っていました。

 

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その”アルバイト”で思い出したことが一つあります。それは大学病院に勤務していた時に、あるボンボン(=お金持ち)の上司の先生に言われた言葉です。その上司の先生の実家は開業医で大金持ちでした。高校時代に成績があまり良くなかった(頭が悪かった)ので、お金を払えば合格できるような偏差値の低い私立の医学部を受験して合格、そして医者になりました。そんな上司の先生と大学病院でずっと一緒に働いていましたが、ある日、僕の同僚の先生がいるところで次のように僕のことを何気なく褒めてれたのです。

 

「ぐるぐるねこ男先生はな〜、学生時代にずっとアルバイトをしていた苦学生なんだぞ。根っからの努力家なんだ」

 

その上司の先生は、学生時代にアルバイトをしたことが一度も無かったようです。実家からの仕送りだけで、悠々自適の学生生活を送っていたとのこと。僕の同僚の先生たちもたまたま私立医大の出身だったので、僕がアルバイトをして学費を稼いでいたことが、すごく新鮮だったようです。逆に僕は、アルバイトをしなくても大学生活を送ることができるような裕福な学生もいるんだってことを知って驚きました。

 

どっちがいいかなんて今となってはどっちでもいいことですが、まあでも生まれた環境が違えばそうなってしまうのも仕方ありません。以前の記事「お金持ちの私立医大生の話」にも似たような”お金持ちの学生”のことを書いているので、ご興味があれば読んでみてください。自分の人生は自分で切り開くものです。生まれた環境のせいや社会のせい、そして周りの人間のせいなんてしていたら前に進めません。結局のところ、自分の心次第ですから(なんでも)。

 

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それではまた^ ^