🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

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明朗会計のお寺(一人10万円〜・追加料金なし)

ぐるぐるねこ男

 

最近、カルト宗教団体の話題が世間を賑わせています。僕は基本的に無宗教なので、そういった世界にはあまり興味がありません。医師として今までに数百人の患者さんの死に関わってきましたが、亡くなった患者さんのお見送りをした後のことに関する知識はほとんどありませんでした。自分の死後にかかるお金をできるだけローコストに抑えるために画策している僕が、身内の死をきっかけに超ローコストのお寺を発見したので、今日はその話をしようと思います。

 

 

高級料亭で、お坊さんの団体に遭遇

これは、ある高級料亭で会食をしていた時の話です。料理の出てくるタイミングいつもより若干遅れ気味だったので、料理を運んできてくれた女将さんに「今日は忙しいんですか?」と問いかけたところ、大勢の団体客が入っていて厨房が火の車とのことでした。プロ野球選手が来るようなお店だったので、その夜はどこのチームが来店しているのかと冗談半分で尋ねてみたところ、野球選手ではなく、お坊さんの団体による食事会が開かれているとのことでした。

 

それまでの僕の中での”お坊さん”のイメージは、毎日「一汁一菜」の質素な食事を食べ、お酒は一滴も飲むことはなく、たとえ貧しくとも仏の道をただただ邁進する日本一ストイックな職業というものだったので、まさかこんな高級料亭で飲み食いして楽しんでいるとは思いもよりませんでした。

 

しかし、よくよく考えてみると、めちゃくちゃ高級そうな車で法事にやってくるお坊さんもいるし、そもそも宗教法人って読経料や賽銭の収入に対しては税金が1円たりともかかりません。流行っている寺のお坊さんなら「吉野家で牛丼でも食べていくか!」くらいのレベルで高級料亭を利用しているかもしれません。

 

食事の合間にお手洗いを利用した際に、団体客用の部屋の近くを通ったのですが、中から「ガーっはっはっはあー!」といった楽しそうな笑い声が聞こえてきました。そんな出来事があってから、お坊さんとの永代的なお付き合いが必要となる檀家(だんか)になんて絶対にならないと決心しました。そして数十万円から場合によっては数百万円もかかると言われているお墓も、バカバカしいので絶対に作らないと決心したのです。

 

お墓について

今の時代、自分の子供や孫が将来、世界中のどこで生活するかなんてわかりません。もし遠方に住むことになった場合、先祖代々のお墓は誰も世話をすることができなくなり、場合によっては忘れ去られてしまいます。結局のところ、お墓に一番近い場所に住んでいる親族が、墓掃除やお坊さんへのお布施など「はずれクジ」を引かされてしまうことになります。

 

それならば、お墓なんて作らずに、どこかのお寺に一回ポッキリのお付き合いで済む「永代供養」をお願いする方が、圧倒的に親族みんなのためになると思います。一番大切なのは豪華な葬式や墓石ではなく、お坊さんにいくら課金したかということでもなく、毎日心の中でご先祖様を偲び、そして今自分がこの世界にいることに対して感謝することだと思います。

 

明朗会系のお寺

というわけで、永代供養を安く行ってくれるお寺をネット検索しました。すると我が家から車で一時間くらいの場所に永代供養を行っているお寺を一軒見つけました。そのお寺のホームページには、納骨料が次のように明記されていました。

 

<納骨料金>

・納骨堂の地下:10万円

・納骨堂の祭壇:30万円

・納骨堂の周りに墓碑を立てる:50万円

・石版を作成:3万円

 

すごく明朗会計です。実際にこのお寺に話を伺いに行ったのですが、これ以上の請求はしないとお坊さんは言ってました。また檀家としてのお付き合いも必要ないとのことですが、お坊さんが毎日お経をあげてくれるという特典付きでした。

 

そして家族であれば、二人目からは半額になるそうです。地下に納骨するのであれば、二人目は半額の5万円、そして三人目以降はさらに半額の2.5万円になり、同じ納骨堂に入り続ければお得感が増していくのです。まるで「2本目から半額!!!」のジーンズみたいです。お手頃な料金もさることながら、亡くなった家族がみんな一緒に入ることができて、しかも毎日お坊さんのお経がついてくるなんて、夢のような死後の世界です。

 

いくら田舎にすごく豪華な墓石を建てても、掃除されず放ったらかしにされ、しかも「誰があの墓の面倒見るんだよ!」みたいに喧嘩になったりしてしまうと、ご先祖様も絶対に悲しむと思います。

 

信ずる者はダマされる

親族の死を目の前にし、永代供養についてリサーチしましたが、葬式の時の「読経」や、その後の「法要」でどれくらいの料金がかかるのかをシークレットにしている普通のお寺って、かなり「ぼったくりバー」的な存在だと実感しました。結局、その明朗会系のお寺に永代供養していただくことになりました。

 

平安時代に奈良から京都へ都を移転したのも、強大な権力を持っている仏教界と縁を切りたかったためだという説もあるくらいなので、僕自身もそのような仏教界と深い縁を持つことを避けようと思っています。今、世間で騒がれているオカルト宗教なんてもってのほかです。ちなみに遷都したばかりの京都では、お寺の建立が禁止されるくらい仏教界を嫌厭していたようです。

 

「信ずる者は救われる」を真に受けて、お坊さんの高級車や高級料亭での食事代のために課金するよりも、今生きている家族のためにお金を使ったり、世の中の困っている人たちのために寄付する方がよっぽど神様も喜ぶと思います。

 

いざ、人の死に直面した時に、”お別れ慣れ”していない人って気が動転してしまい、正常な判断ができなくなってしまう傾向があると思います。そこを葬儀屋やお坊さんにつけ込まれてしまい、言われるがままお金をポンポン払って課金してしまう人もいます。できるだけコスパの良い死後を考えるのであれば、僕も今回利用した全国・365日24時間対応の葬儀レビ を覗いてみてください。

 

本当に大切なのは、葬式やお墓に莫大なお金をかけるのではなく、あくまでも故人を偲び、そして故人のことを忘れないことです。いつの時代も情報弱者は搾取される運命です。自分の身は自分で守りましょう。

 

ぐるぐるねこ男

 

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<本日のブッダの言葉>

荒々しいことばを言うな。言われた人々は汝に言い返すであろう。怒りを含んだことばは苦痛である。報復が汝の身に至るであろう。

ブッダの真理のことば 感興のことば』中村 元 訳より

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それではまた^ ^