これまで僕は、自分の人生を何度も軌道修正をしてきました。まずは株式投資の話になりますが、3年くらい前から株式投資を始め、今までに300万円ほどお金を増やすことができました。その株式投資ですらどんどん軌道修正をしてきました。株式投資を始めた当初は高配当の日本株を買い続け、配当金を増やすことに注力していました。また、信用取引でお金を稼いだり(損もしたり…)、個別株の短期売買でも利益を上げてきました。でも3年間ほどそのような投資をやってきて気がついたことは「こんなこと続けていたら、いつか大失敗するだろうなあ…」ということでした。またそれ以上に「こんなこと続けてたら人生消耗するな…」という気持ちが大きくなってきたのです。なので最近は、全世界(オールカントリー)とS&P500(米国のトップ500社)という2つの有名なインデックスに、毎日自動で積立するだけにとどめています。これが株式投資での軌道修正です。
株式投資のことは横に置いておいて、僕は今までの自分の人生で何度も軌道修正をしてきました。断固たる決意で始めたことでもあっさり軌道修正したり、自分以外の事情(きょうだいの不祥事とか)で軌道修正せざるを得なかったこともありました。しかしどんな時も頭を切り替えてあっさりと軌道修正し、新しい環境(選択肢がそれ以外なかった場合も)にきちんと順応してきました。たとえ職場の人や、両親、仲の良い友人に大反対されたとしても、自分の選択したものを客観的に見て、それが自分の今後の人生にとって分が悪いと判断すれば、即座に軌道修正してきたのです。僕が今までの自分の人生において軌道修正してきたものを、思いつく限り挙げてみます。
<軌道修正してきたこと>
・通っていた大学を中退して、医学部を再受験した
・大学院を半年で中退した
・医局(大学病院の巨大組織)から逃げ出した
・パワハラ病院を突然退職した
・日本一の達人のもとに身一つで飛び込んだ
・やりがいのある職場でも人間関係で突然退職した
・惜しまれながらも田舎の病院で地域医療を選んだ
と、こんな感じです。これだけ見ると「ぐるぐるねこ男って、社会人としてどうなんだ?」って思われるかもしれませんが、これは自分の気持ちに素直に従って生きてきた結果なので仕方ありません。周りの人がそれぞれの価値観で僕の軌道修正を批判してきたことも多々ありますが、それはその人たちの価値観であって、僕自身の価値観とは相反するものだと考えてきました。なので、どんなに僕に親身になってくれる人の意見であろうと、基本的には自分の価値観のみに従って人生の軌道修正をしてきました。そして「これは絶対に無理だ」と思った職場や人間からは、できるだけ早く逃げるようにしてきました。”逃げる”ってなんだか卑怯な感じかもしれませんが、嫌なものから積極的に逃げてきたおかげで今の僕があります。それに関しては微塵も後悔していないし、我慢し続けるよりもずっと幸せな生活を送ることができていると思っています。
自分の人生において、思い切った軌道修正をするというのは、かなりのエネルギーを要すると思います。でもこの軌道修正をどれだけ頻繁に行うかによって、その人の成長速度も大きく変化するはずです。少なくとも僕は、軌道修正の度にそれまでとは違った速度で成長したという実感があります。精神的にタフになり、他の人よりも早く次のステージに進むことができたと思います。自分が最初に選んだ道が正解だなんて、絶対にあり得ません。また職場の上司や組織のトップが押し付けてくることが正解であったということは一度もありませんでした。真の「正解」には至らなくても、自分の中での「最適解」を見つけるために、特に若い人はどんどん人生の軌道修正を行うべきだと思っています。
40代の老害の意見かもしれませんが、他人の人生でなく自分の人生を生きてきた人間として、これからもどんどん読者の皆さんを自分の言葉で煽(あお)っていこうと思います^ ^
それではまた^ ^