🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

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学年最下位の友人の話

ぐるぐるねこ男

学生時代、どんなに頑張って勉強しても、成績が思うように上がらなかった苦手教科って、誰にでもあったと思います。僕自身の苦手教科は「英語」でした。めちゃくちゃ頑張って英単語を覚えて、授業の予習もしっかり準備していたにも関わらず、英語の成績はいつも中の下〜下の上(要するに下の方)くらいを推移していました。英語のセンスが無かったと言われればそれまでなのですが、僕が勉強していた以上に周りの同級生も勉強していたんだと思います。あとは英語を勉強をし始めたスタート地点が違いすぎて、少々の努力では追いつけないレベルの差が最初からあったのかもしれません。ちなみに僕は中学校の英語の授業で初めてアルファベットを書く練習をし始めたレベルでした。その一方で、高校時代の英語の成績が常に「学年最下位」をキープし続けていた、ある友人(S君)がいました。

 

S君とは高校に入学した時に初めて知り合いになりました。高校三年間を通じて同じクラスになったことはありませんでしたが、部活動(ラグビー)が一緒だったので、卒業後も毎年のように会っていました。S君は県の代表にも選ばれるような優秀な選手で、リーダーシップも抜群でした。そんなS君のお陰もあり、僕たちは高校最後の県大会で優勝することもできたのです。しかしその一方で、S君は大の勉強嫌いでした。特に英語に関しては「嫌い」というレベルを遥かに越えて「無我の境地」に至っていました。なので、英語の成績が学年最下位であっても、S君にとって「自分には関係のないこと」のように振る舞っていました。そして高校を卒業し、僕たちはそれぞれの進路に進んで行きましたが、S君もなんとか大学進学を決めたようでした。

 

ここ数年コロナ禍もあったので、高校時代の同級生と再会する機会がしばらくありませんでした。年齢的にも仕事を任されるような立場になり、また遠方で仕事をしている同級生も多いため、以前のようにみんなで集まることが難しくなってきました。しかしコロナ禍も終わりかけの今回のゴールデンウィークを利用して、故郷に帰省した友人たちを中心に連絡を取り合って、久しぶりに顔を合わせることができたのです。その中にS君もいました。S君と再会するのは他の誰よりも久しぶりでした。仕事が忙しいということで、10年近く会っていなかったのです。そのS君ですが、顔が真っ黒に日焼けしてました。ちょっと沖縄旅行に行ってきましたレベルの焼け方ではなくて、一年中強い日光の下で生活しなければ到達できないくらいの日焼け顔をしていたのです。

 

S君の尋常でない日焼け顔に驚いた他の友人は「なんでそんなに真っ黒なの?」とすかさず聞きました。その場にいたみんなの注目がS君に集まります。するとS君はちょっと恥ずかしそうにこう答えたのでした。

 

「実は今、外国でマリンスポーツの仕事をしてるんだ」

 

あの英語が全くできない、学年でも万年最下位だったS君が、なんと海外でマリンスポーツの仕事をしているという事実を知り、最初はみんな「嘘だろ〜(笑)」という雰囲気でした。もし本当だったら英語で自己紹介してみてよと言われたS君は、突然英語でペラペラと近況報告をし始めたのでした。英語で話しかけてくるS君に、英語で応えることができる友人は誰もいませんでした。あたかも駅前で外国人に突然英語で話しかけられた日本人のように、タジタジ状態になってしまったのです。そしてすぐにS君は英語で話すことを禁じられたのでした(笑)

 

数年前にマリンスポーツの仕事がしたくなったS君は、思い切って英語圏の南の島に移住したそうです。もちろん最初は英語が全くできなかったようですが、その島で生活し始めてから3ヶ月くらいである程度の自信がついたと言ってました。そもそも英語が話せないと仕事ができません。同級生の中で一番英語ができなかったS君が、今では一番英語を得意とする人間になってしまいました。どうやってそんなに英語が上達したの?と尋ねてみたところS君は「まずは英単語を覚えればいいよ」と、そんなの当たり前だろ?みたいな感じで答えてくれました。S君にはこれからも世界の海をまたにかけて活躍してほしいものです。同級生から多くの刺激を受けた夜になりました^ ^

 

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それではまた^ ^