🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男(医師)のゆる〜い日記

工事現場から医学部を目指した人の話

ぐるぐるねこ男

 

医学部の同級生にはいろんな人がいました。中でも一番目立っていた人が、東京の工事現場で働いていて、一念発起して医学部を受験してきた32歳の同級生でした。僕と年齢が(現役で医学部合格した同級生よりも)比較的近かったということもあり、入学した時からよく話しかけられてすぐに仲良くなりました。その同級生(以降、Nさん)の人生論を聞いていると、人生は何歳からでもチャレンジできるんだってことを改めて感じさせられました。

 

Nさんは1964年の東京オリンピックの時代に、超田舎の港町に生まれました。理由は詳しく聞けなかったのですが、母親一人に育てられてすごく貧乏な生活を送っていたとのことです。地元の高校になんとか進学しましたが、大学に進学する学力とお金がなかったので、高校を卒業したと同時に母を田舎に残し、ひとりで東京に進出して働き始めたそうです。

 

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Nさんは東京で居酒屋やカラオケ屋の店員、そしてラブホテルの清掃や新聞配達にいたるまで、いろんなジャンルの仕事をしてきたと言っていました。しかし一番お金を稼ぐことができたのが肉体労働だったので、最終的には工事現場で何年もずっと働いていたそうです。そして高校を卒業してから10年くらい経過した頃に、Nさんのセリフをそのまま借りるとするならば「人生色々あって、医学部を目指そうって思ったんだよ」ということで、そこから一念発起して予備校に通い始めたのです。

 

それまでの10年間、とにかく肉体を酷使して早朝から深夜まで働き続けていたそうです。しかしそのおかげで数年間仕事をしなくても予備校に通うことのできるまとまったお金が貯まったので、工事現場の仕事をやめて受験勉強だけに集中して(それこそ早朝から深夜まで)打ち込むことができたようです。中学生の勉強からやり直したと言っていました。そしての血の滲むような努力の結果、Nさんは32歳の春に国立大学の医学部に見事合格することができたのです。

 

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Nさんは何がきっかけで医学部受験を一念発起したのかは絶対に教えてくれませんでした。しかしなんとなく”男女関係の問題”がきっかけなのかなあって匂わせる瞬間がありました。でもきっかけはなんであってもいいと思います。今の世の中に対して不満ばかり持っていて「世界を変えたい」って豪語している口先だけの人を多く見かけます。でも世界を変えることなんてそう簡単にできるものではありません。しかし一方で簡単に変えることができるものがあります。それはNさんのように「自分」を変えることです。

 

貧乏な家庭に生まれても、自力でお金を稼いで、自力で学校に通い、自力で医学部に合格したのは僕だけじゃなかったんだってNさんには妙に親近感が湧いてきたと同時に、平凡以下の僕たちでも夢や目標を達成できたので、その気になれば誰にだって自分の人生を変えることができるんだとも思いました。不平不満ばかり言っていても仕方ありません。「世界」ではなくて今すぐ「自分」を変えて、限りある人生を思いっきり楽しみましょう!

 

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それではまた^ ^