金銭感覚がぶっ壊れた医者の話【実話】

先日、医学部時代の同級生から面白い話を聞きました。僕の後輩に関する話なのですが、彼は10年目の勤務医で年収2,000万円の高給取り、にも関わらず銀行預金は50万円しかないとのこと。その理由を聞いてみると、FXにハマってしまって大損をしているのが原因だとか。上司にあたる僕の同級生は「FXなんかするよりもパチンコでもしとけばいいのに（笑）」と笑っていました。「それならパチンコよりも株式投資の方がいいんじゃない？」って言ってみたところ、株式投資なんてわかんないしやる気もないよって笑っていました。その同級生は学生時代からパチンコが大好きなことで有名（もちろん同級生の中で）ですが、年間で数十万円負けているとかいないとか。

それにしても医者っていう職種の人間の中には「金銭感覚がぶっ壊れた人」を見かける割合が高いように思えます。今の職場の同僚の中でも株式投資で資産運用しているのは僕一人しかいないみたいだし、むしろ事務職の人や看護師さんたちの方が資産運用に対する意欲は圧倒的に高いです。医者という仕事は給料の手取りが多い分「お金なんてちょっと働けばすぐに手に入るよ」って思ってしまうのかもしれません。

ここからは僕が医者になった頃からずっと続けていた「ポイ活」の話になります。それは「m3.com」という医師向けの情報サイトでのポイ活で、毎日ログインしたり製薬会社からの情報をクリックするだけで、2ヶ月で1万円分くらいのAmazonギフトコードがもらえるというものです。書籍代くらいはポイ活で稼ごうと思い、10年以上にわたってポイ活を続けてきました。しかし3年前から始めた株式投資の方が圧倒的にお金の増え方がすごくて、この一年間だけでも100万円くらいは増えています。方やポイ活に至ってはこの一年間で5万円くらいです。どう比較しても株式投資の方が分がいいし、しかもポイ活にかける毎日の時間（5分くらい）がとても邪魔くさくなってきていました。

こんなポチポチクリックするために（たとえ5分と言えども）自分の大切な人生を使うのも勿体無いよなあ…と思いはじめた僕は、うちの奥さんに「めんどくさいしタイパ（タイムパフォーマンス）も悪いから、ポイ活やめようかなあって思っているんだ」と呟いたところ、彼女はこう言いました。

「ポイ活やめちゃうと、金銭感覚がおかしくなっちゃうかもよ」

この言葉が妙に腑に落ちました。先に書いた”金銭感覚がぶっ壊れた後輩”のようにならないためにも、一万円分のポイントを稼ぐためにどれだけ地道にコツコツと努力しなければならないかということを忘れないために「毎日5分のポイ活はすごく意味があるんだ」と彼女は伝えたかったようです。株式投資をしていると、ほったらかしていても一日に20〜30万円くらいお金が増える日があります。もちろんその逆もあります。基本的には右肩上がりのものに乗っていれば、放ったらかしていてもお金は自然に増えます。

しかし、お金が（自動で）増えれば増えるほど金銭感覚は壊れていきます。これを防ぐためにも毎日のポイ活って意味があるんだと思えるようになりました。まあでも、僕の書斎にある大量の本が、今までのポイ活で全て賄われていると思うと「ポイ活も捨てたもんじゃないなあ…いや、これからも本代くらい稼がなきゃ！」って再認識することができました。金銭感覚がぶっ壊れたお医者さんの話から、自分のポイ活を展開するという、なんとものんびりした休日（平日だけど）を過ごしています^ ^

それではまた^ ^