🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです。週2回(月・木)更新中🎵

実家が破産した時の話

ぐるぐるねこ男

 

今日は「実家が破産した時の話」をしようと思います。僕がまだ大学に通っていた頃の話になります。僕の父は中卒で働き始めました。右も左も分からない時に、親戚のおじさんの世話になりながら働いていたそうです。その親戚のおじさんは商売をしていました。昔から借金が多く、僕の父は世話になった義理もあって、借金の連帯保証人になっていたようです。そして悲劇は突然起きたのです…。

 

その日のことは今でも鮮明に覚えています。大学の講義が終わって帰宅すると、母が台所で今にも死にそうな顔をして床に座り込んでいました。「何かあったの?」と声をかけると同時に電話が鳴り始めました。母はその電話に出ようとしなかったので、僕が電話に出ることにしました。電話の向こうにはイライラした感じの男の人がいました。そして大きな声でこう言ってきたのです。

 

「さっきから何回も電話しているのに何で出ないの?ホント困るんですよ!うちの分だけでも絶対に返してくださいよね!おたくが連帯保証人なんだから!わかってますよね?」

 

僕は訳がわからず、怖くなって受話器を置きました。すると直後にまた電話が鳴り始めたのです。母はもう電話に出なくていいと言いました。その後も電話は何回もかかってきたので、僕は受話器を外したままにしておきました。そして父が帰ってきてから、二人は夕食も食べずにずっと話し込んでいたのです。

 

その時なにが起こっていたのかというと、多額の借金をしていた親戚のおじさんが、突然失踪していたのです。お金の工面ができなくなり、数百万円の現金を持って夜逃げしてしまったのです。お金を貸している側(銀行、サラ金など)は、連帯保証人である僕の父に返済を求めてきますが、4,500万円にもなる大金を返せるわけがありません。次の日には銀行の人が何人も来ました。毎日そんな感じだったので家に帰るのがとても怖かったです。

 

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結局のところ、父の知り合いが弁護士を探してきてくれて、事態は収拾しました。弁護士が介入してからは、電話や訪問がピタッと止まりました。母はノイローゼ気味になり、本気で自殺を考えていたと言っていました。父が頑張って建てた家も、借金の肩代わりで手放すことになりました。引っ越し前夜におかしくなった母が、冷蔵庫を引きずってリビングの床に思いっきり傷をつけていました。父は破産手続きをし、借金はゼロになりましたが、冷蔵庫によって床につけられた傷よりももっとひどい心の傷が家族全員に残りました。

 

たとえお世話になった人でも、借金の連帯保証人なんかには絶対にならない方がいいです。最初は家族みんなで協力して4,500万円の借金を返そうと話していたのですが、破産手続きをとって本当によかったと思います。両親は僕の援助がないと生活できないくらいお金に困っていたし、妹は未だに僕が以前貸したお金を返してくれません…。結局のところ、僕が一人でその借金(4,500万円)を返す羽目になっていた可能性が高そうです。

 

今日言いたいこと、それは「たとえ身内でも、お金に関してはかなり警戒しておかないと痛い目に遭う」ということです。場合によっては「親子兄弟の縁を切るのもあり」だと実感しました。自分の資産は自分で守りましょう^ ^

 

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<本日のブッダの言葉>

素行が悪く、心が乱れていて百年生きるよりは、徳行あり思い静かな人が一日生きるほうがすぐれている。

ブッダの真理のことば 感興のことば』中村 元 訳より

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それではまた^ ^