ゴールデンウィークに入りました。特に旅行の計画もなく、僕はいつもの休日のような毎日を過ごしています。朝起きてブログを書き、朝食前にPodcastを聴きながら1時間30分ほど散歩します。新緑に囲まれた山道を歩いていると鶯などいろんな鳥の鳴き声が聞こえてきます。帰ってきたらすぐにシャワーを浴びて汗を流し、それから朝食を食べます。その後はソファーに寝転がり、他に何かすることがなければ夕方まで本を読み続けます。
昨日読んだ本は辛坊治郎さんが書いた太平洋往復横断記『風のことは 風に問え』です。たった一人でヨットで太平洋(往復20,000キロ)を横断した時の航海記なのですが、一緒にヨットに乗っているような気持ちになれるくらい、洋上での臨場感が半端なく伝わってくる本でした。なかなか読み応えがあってかなり面白かったです。その本の終盤に今の僕の心に刺さるものがあったので引用します。
人はすべてが満ち足りた生活の中で満足を感じる事は出来ない。満たされていない時、その欠落している部分を見つけることで人は満足を感じるのだ。
『風のことは 風に問え』辛坊治郎より
今の僕の生活は、忙しくて仕事以外に何も出来なかった時の僕が心の底から求めていた生活です。でも、ソファーに寝転がって他にすることなく一日中ずっと本を読み続けていると、すごく虚しい気持ちになることがあります。「足るを知る」ことで今の自分の生活に満足しなければならないとは思いますが、「足るを知ってしまった」今の自分には、この先何があるんだろうっていう不安な気持ちも湧いてきます。
贅沢な悩みだとは思いますが、人生の後半戦に向けてスリルと刺激と興奮を求めてしまう自分がやっぱり好きです。バネは高く飛び上がるためにグッと深く縮みます。今は高く飛び上がるための準備期間ということで、今日もソファーに寝転がって本を読みながら、過去の偉人たちに相談してみようと思います。「僕はこれから何したらいいですか?」って。
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<本日のブッダの言葉>
もしも愚者がみずから愚であると考えれば、すなわち賢者である。愚者でありながら、しかもみずから賢者だと思う者こそ、「愚者」だと言われる。
『ブッダの真理のことば 感興のことば』中村 元 訳より
それではまた^ ^