
今の仕事はそれなりに忙しいが、若い頃にしていた仕事内容と比べると格段に余裕がある。週休3日で有給休暇は(誰に気を遣うことなく)確実に100%消化できる。残業もなく毎日定時に帰宅できるし、職場からの急な連絡や呼び出しも皆無だ。メールなんて1通も来ないのでチェックすらする必要もない。昼の休憩時間は1時間と決められてあるが、午前の仕事が早く終われば実質2時間くらいの休憩時間がある。
前日の夕食の残り物で作った昼弁当を食べ、あとは処置ベッドの上でゴロゴロしながら本を読んでいる。なんとも呑気な生活だとは思うが、死に物狂いで24時間365日働きまくっていた以前の僕のことを神様がちゃんと見ていてくれたんだなあ…と思うようにしている。頑張った自分へのご褒美なんだと。
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つい最近、ちょうど手元に読む本が無くなった瞬間があった。Amazonで注文しても最速で翌日の夕方になるし、近所の本屋に行くのもちょっとめんどくさかったので、自分の小さな書斎(=秘密基地)の本棚に並んでいる本の中から適当な小説を選んで読み直すことにした。ざっと見渡していて目に止まったのが鈴木光司の『リング』であった。

僕がまだ大学生だった頃に読んだ小説で、大まかな内容を微かに覚えていた。旅館にポツンと置いてあった呪いのビデオテープを観てしまったことで、若い人がどんどん死んでしまう…くらいのボヤけた記憶であったが、確かシリーズ化されていて続編を全く読んでいないということに気がつき、その日は『リング』を手にとって出勤したのであった。
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午前の仕事が終わり、昼弁当を食べた後でいつものように処置ベッドの上に横になり、スマホを少しいじってから『リング』を読み始めた。そして一度読み始めたら止まらなくなってしまった。午後の仕事が始まるまで1時間くらいあったが、めちゃくちゃ面白くてページをめくるスピードがどんどん速くなった。そしてふと「このままではまずい」ということに気がついた。
それは続編の『らせん』や『ループ』が手元に無いからである。このまま読み続けていたら今晩には読み終わってしまい、続きを読みたくても読めなくなってしまう。なので仕事帰りにブックオフに立ち寄って『らせん』を買い(あいにくこれしか売ってなかった)、その足で家の近所の本屋に行って『ループ』を買い、帰宅後にAmazonで『バースデイ』(古本)を注文した。そして思う存分『リング』読み進めた。そして予定通り、夜中に読み終わってしまった。

久しぶりに面白いシリーズ小説に出会うことができた。最初はホラーから入り、徐々にミステリーの要素が出てきて、最後はバチバチのSF小説になり、予想外過ぎる伏線回収が行われて驚かされた。ここまで切れ味のあるストーリー構成の小説は見たことがない。これは『リング』→『らせん』→『ループ』と順番に読んでいただければ納得できるはずだ。そして4冊目の『バースデイ』はそれまでの3冊のスピンオフ的な立ち位置で、これまた味があってかなり面白い(一番好きかも)。
いよいよ読書の秋がやってきた。何か面白い小説ないかな〜って探している方がいれば全力でオススメしたいシリーズ小説である。『リング』なんて当時かなり話題になった小説なので、ほとんどの人は既に読んでるとは思うけど、シリーズ最後まで読んでいない人は絶対に最後まで読み通してほしい。全てがつながる瞬間、最高のエクスタシーを感じること間違いなし!そして何度も言うが、本当に面白かった…(笑)
↓(読む順番に)

それではまた^ ^



