🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです(月・木曜日に更新)

🆕✨大谷選手が「50-50」を達成した日、僕は「50」歳になった

大谷翔平

 

先日、メジャーリーグで活躍中の大谷選手がとんでもない記録を打ち立てた。史上初となる「50本塁打&50盗塁」である。その日の大谷選手はすごかった。1番DHで先発し、6打数6安打、3打席連続ホームラン、10打点、2盗塁の大活躍だった。仕事中にコソコソと見ていたネットでその偉業を知った。そしてその日は偶然にも僕の「50」歳の誕生日でもあった。あの大谷選手が僕の50歳の誕生日のために「50-50」の祝砲をあげてくれたと勝手に喜んでいた。そしてその試合中に「51-51」に塗り替えられてしまった。本当に素晴らしい選手である。

 

「人生100年時代」と言われる今日この頃、大谷選手が大記録を打ち立てた日に僕はちょうど折り返し地点に立ったのである。今までの50年の人生を振り返った記事を書いてみようと思っていたが、このブログで3年近く自分の人生を相当振り返ってきたことに途中で気がつき、2,000文字くらい書きかけていた記事を消し去った。それではこの記念すべき分岐点で何を書こうかな…って、いつもの山道を散歩しながら考えていたところ、これからの50年について書こうという結論に至った。

 

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「残りの人生50年」というテーマを持って、僕の小さな書斎にこもった。さて、どうしようか?ということになったが、全くアイデアが思い浮かばない。この歳になると、夢や希望を抱くことが難しくなるってことに気がつかされた。そういう意味ではケンタッキーフライドチキンを65歳の時に起業したカーネル・サンダースおじさんはすごいと思う。織田信長は「人間50年」と言っていた。もっと若くして命を落としていった戦国武将なんて星の数ほどいるはずだ。

 

だとすれば、残りの人生で今日が一番若い日と考え、これからの人生のロールモデルになるような人の伝記でも読んでみようかなあと思い、手に取ったのが(近所の古本屋で購入した)『スティーブ・ジョブズ(I・II)』であった。

 

スティーブ・ジョブズ

 

スティーブ・ジョブズはあのアップルを創業し、iPhoneやMacを生み出した天才だ。そのジョブズは56歳の若さで亡くなった。死因は膵臓がんだ。我々の業界では「沈黙の臓器」と呼ばれているくらい症状の出にくい(すなわち発見された時にはすでに手遅れになっていることが多い)癌である。しかしジョブズの膵臓がんは「比較的早期に発見され、手術をすれば回復する可能性が高いもの」って、腹部外科の友人が当時語っていた。

 

でもジョブズは手術を9ヶ月拒み続けた。東洋思想の影響を受けていたジョブズは手術や化学療法などの現代医学に対して疑問を持っていたのである。でも結局、周囲の説得もあり手術を受けた。世の中には色んなデマが蔓延っている。「医者に殺される」とか「薬に殺される」など、我々医師から言わせてみればツッコミどころ満載のウソ記事が目に付く。「日本一の名医」も然りで、製薬会社と癒着しまくっていて、評判もすこぶる良くない医者を”日本一の名医”としていることもある。

 

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僕がジョブズの主治医だったら「とりあえず標準治療をきちんと受けて、それから自分の余生を考えた方がいいよ」って、無理矢理でも治療を受けさせる方向に誘導したと思う。しかし、この本を読み始めて「そんなことを言っても聞くようなキャラじゃないな」ってことがよくわかった。彼の破天荒な性格、パワフルな行動力は言うまでもないが、ウォズニアックというパートナーの存在も(かなり)大きかったことを初めて知った。この本は、自分の残りの人生の参考にならない可能性が高いが、少し読んだだけでもめちゃくちゃ面白い自伝であることは分かった。

 


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これはスタンフォード大学の卒業式で行ったジョブズの有名なスピーチである。このスピーチの動画は今までに何度も観てきたし、その度に大きな感銘を受けてきた。僕の人生のビタミン剤の役割を果たしてきたと言っても過言ではない。でもジョブズの自伝を読み始めてから「ジョブズは自分自身のことを、こんなに客観的に理解できていたんだ」ということに驚いた。賞賛・批判は色々とあるが、ジョブズは「スティーブ・ジョブズ」を無理して演じていたのかもしれないな…って思った。

 

いずれにせよ、人生残り50年足らず

いよいよ終わりが近づいてきた(ヤバっ…)

毎朝、目が覚めた時に

「今日も人生を一日いただくことができた」

と、感謝の気持ちでこれからも生きていくつもりである。

 

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それではまた^ ^