ずっと以前に読んだ『ウェブはバカと暇人のもの』という新書に、次のような文章が書かれてありました。
知らない人間が何を頑張ろうが知ったことではないし、そもそも自分の頑張りを赤の他人に披露する意味がわからない。
結局、ブログやSNSの書き込みは、そのかなりが「自分とは関係のない一般人のどうでもいい日常」なのである。
ー『ウェブはバカと暇人のもの』より
「うん、確かにその通りかもしれない」って、ブログを書いていなかった当時は笑って読んでいました。でもこのブログを書くようになってからは、「バカで暇人」な僕でもブログすら書いていない人よりは全然マシだと思うようになりました。僕自身の「どうでもいい日常」が、世の中の誰か一人でもいいので、少しでも役に立ってくれたらいいなあって思いながら、僕の「どうでもいい日常」を書き続けています。
さて、僕が日常的に必ず行なっていることがあります。それは毎日の散歩です。休日はもちろんですが、仕事の日でも必ず1時間は散歩するようにしています。散歩に出かけるのは昼休みの時間です。病院の規定では「昼休みは1時間」と決められています。あってないような規定ですが、みんな各々ランチを食べたり、雑談したり、”バカと暇人のもの”と言われているウェブでネットサーフィンを楽しんだりしています。でも僕は運動靴に履き替えて、病院の外へ散歩に出かけるのです。
もう3年くらいこの習慣を続けていますが、散歩を始めた当初は病院から「患者さんが時間外に来ています！」とか「救急要請なのですが、受け入れ可能でしょうか？」といった電話が必ずかかってきていました。でも最近は、僕が昼休みに散歩をしているということを、病院中のスタッフが認識してくれるようになったので、散歩の時間にこのような業務連絡が入らなくなりました。「昼休みの時間は、ぐるぐるねこ男先生って散歩に行ってるから仕方ないよね」って思われるようになったのです。これは思わぬ副産物でした。
患者さんや他の先生には迷惑をかけているかもしれませんが、僕は僕で自分の健康とリフレッシュのための日々のルーチンを続けたい思いがあります。「他人の人生」ではなく「自分の人生」を生きるってやつですね。結局のところ「あの人は、そういう人だ」と思われた方が勝ちなのかもしれません。僕自身が「そういう人」でも病院業務は回るんです。それどころか僕が昼休みに病院にいない方が、受付の人や救急の看護師さんも確実に休憩できるので、実はみんなにとって”ウィンウィン”なんだということも最近知りました。
「自分とは関係のない一般人のどうでもいい日常」かもしれませんが、皆様の何かの参考になれば嬉しいです。さて、ブログも書いたことだし、今日もこれから散歩に出かけようと思います^ ^
それではまた^ ^
