🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

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人の悩みを聞き出す方法

人の悩みを聞き出すのって難しいです。仕事の悩み、育児の悩み、勉強の悩みなど、人はそれぞれ悩みを抱えて生きています。僕たち医師は患者さんの病気や健康に関する悩みを正確に聞き出せなければ、その病気に対する正しい治療を行うことができません。逆に的外れな治療をしてしまい、病状を悪化させてしまう可能性も出てきます。今回は実際の診療現場で患者さんの悩みを聞き出すために行なっている”とっておきの方法”について紹介しようと思います。

 

患者さんの悩みを聞き出すとっておきの方法

通院する患者さんの中には、診察室の中に入って医師と対面した時に、緊張して自分が言いたいことが急に言えなくなる人がいます。診察する担当医師が「◯◯さん、変わりないですか〜?」と忙しそうに尋ねてしまうと「あ、大丈夫です。変わりありません…」と反射的に答えてしまいます。

 

本当は気になっている体の異変があるのに緊張してきちんと伝えることができないため、病気の前兆を見落とされてしまう可能性が出てきます。僕は今までの診療経験から、患者さんの抱えている本当の悩みを効果的に聞き出すために、次のような言葉を書けるようにしています。

 

「◯◯さん、すごく調子よさそうですね」

 

この違いがわかるでしょうか?患者さんは担当の医師に「調子よさそうですね」と褒められてしまうと「実は心配なことがあるんです」といった感じで、自然とホンネを話したい気持ちになってくれるます。”調子なんかちっともよくないよ!”という反発心を引き出す効果がこの言葉にはあり、僕の経験では百発百中の効果があります。

 

医療の現場以外でも

この声かけは医療の現場だけでなく実際の生活の中でも役に立つと思います。例えば仕事の悩みを聞き出したいのであれば「◯◯さん、仕事はとても順調そうですね」と声をかけてみてください。もしその人に仕事の悩みがあれば「いや…実はそうでもないんですよ…」という返事が返ってくると思います。他にも例を挙げてみましょう。

 

・育児の悩み

「◯◯さんって本当に子育てが上手ですよね」

 

・学校の悩み

「◯◯くん、学校は楽しそうだね」

 

・お金の悩み

「◯◯さん、景気良さそうですね」

 

・肌の悩み

「◯◯さん、お肌の調子はよさそうですね」

 

といった感じになります。ストレートに「何か困っていることはないですか?」と聞くよりも、他の人には言いにくい悩み意識していない些細な悩みを聞き出すことができる確率が高くなります。今回紹介したこの方法で相手の悩みを引き出して相談に乗ってあげることで、今まで以上に良い人間関係や職場環境を築くことができるはずです。騙されたと思って一度試してみてください。(もちろん騙すつもりはありません^ ^)

 

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<本日のブッダの言葉>

賢者は、悪いことがらを捨てて、善いことがらを行なえ。家から出て、家のない生活に入り、楽しみ難いことではあるが、孤独のうちに、喜びを求めよ。

ブッダの真理のことば 感興のことば』中村 元 訳より

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それではまた^ ^