🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

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患者さんが頭に一万円札を付けているように見え始めた医者の話

ぐるぐるねこ男

 

医者という職業は大きく2つに分けることができます。病院に勤務している「勤務医」と、自分でクリニックや病院を経営している「開業医」です。白衣を着て患者さんの診療をしているという点では、周りから見ればほとんど差がないように思われますが、実際のところ仕事の中身は全く別職業と言っても過言ではありません。

 

僕の大学の先輩で、長年ある大きな総合病院で勤務医をしていた人がいました。朝から晩まで身を粉にして働き、多くの患者さんの診療を行なっていました。人格も素晴らしく、同僚や後輩からは尊敬されていました。しかしその先輩医師は、結婚をきっかけに豹変してしまったのです…。

 

結婚した相手は町医者の娘さんでした。跡継ぎがいないということで、その家の養子になるカタチ(=マスオさん)で入籍したのです。そのクリニックを継がなければならなくなったので、長年勤務していた病院を惜しまれながらも退職し、勤務医から開業医にジョブチェンジすることになったのです。

 

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しばらくして、ある研究会でたまたまその先輩医師と会いました。勤務医をしていた時と違い、髪はきちんと整っていて、服装も高そうなスーツ姿でした。そして何よりも顔つきが変わっていました。勤務医をしていた時は常に睡眠不足で疲労困憊の顔をしていたのですが、その時は笑顔が自然に滲み出ていました。目元も口元も常にニコニコしていました。

 

僕は久しぶりの先輩との再会だったので、研究会が終わってから挨拶をしに行きました。先輩も僕に気がついてくれていたようで「久しぶり!元気してた?」と笑顔で応えてくれました。近づいてわかったのですが、先輩はエルメスのネクタイをしていて、腕時計はロレックスのデイトナをつけていました。僕は「開業おめでとうございます」とお祝いの言葉を伝えたところ、その先輩医師は待ち構えていたかのように次のように言ったのでした。

 

「開業しない医者はバカだぞ。いくら忙しくても患者が頭に一万円札をつけて歩いてくるように見えてくるから。もう勤務医に戻ることは二度とないな〜(笑)」

 

開業医は患者さんを診察すればするほどお金が儲かるという意味です。逆に勤務医は給料が固定されているので、いくら多くの患者さんを診療しても給料は基本的に変わりません。その先輩は開業医になってからは「患者さん」が「一万円札」に見えるようになったようです。そして儲けたお金はエルメスやロレックス、そしてメルセデスの購入代金になっていくのです。

 

この度のコロナ禍で、もう一生働かなくてもいいくらいの収益を上げたため、引退して悠々自適な生活に入ったという開業医の先生の話も聞きます。その一方で、安月給にも関わらず、毎日身を粉にして働き続けている勤務医の先生がいます。「開業しない医者はバカ」なのかもしれませんが、このバランスの悪さ、なんとかならないのかなあっていつも思っています。

 

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<本日のブッダの言葉>

不死の境地を見ないで百年生きるよりも、不死の境地を見て一日生きることのほうがすぐれている。

『ブッダの真理のことば 感興のことば』中村 元 訳より

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それではまた^ ^