🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです。週2回(月・木)更新中🎵

コロナ禍を利用して、長崎の「雲仙福田屋」へ旅行した時の話

ぐるぐるねこ男

 

あの頃のコロナ禍は本当によかったです。何がよかったのかと言うと、どこへ旅行に出かけても人っ子一人いなかったことです。僕自身も本気でコロナ診療に携わり、数多くの患者さんの治療にあたってきました。勤務先の病院の中で一番多くのコロナ患者さんと接してきた医者でした。直にコロナ患者さんとの接触もあったので、おそらく自然免疫を獲得することができたのかもしれません。ワクチンを3回しか接種していない僕は一度もコロナに感染しませんでした。その一方で、コロナ患者さんに接することがなく、ワクチンも5回接種している他の先生方は、みんなコロナに感染していました。大して熱も出て居ないくせに病院のルールできっちり一週間くらい休暇をとっていました。コロナ診療に携わっていないくせに、コロナルールの恩恵を受けてきっちり余暇を楽しめるなんて、「何だかバカみたいな世の中だな」って思っていました。

 

いずれにしても、デルタ株を過ぎた頃から入院するコロナ患者さんが妙に元気になってきて、それまでのような重症感がほとんどなくなったという記憶があります。世の中は「コロナ!コロナ!コロナ!」って騒いでいましたが、僕はちょっと冷めた目で見ていました。なので僕は全国旅行支援のサービスを受けるため”だけ”に、コロナワクチンを3回受けて、それ以上は接種しませんでした。病院内でも思考停止でワクチンを打ち続けるスタッフを見て、「所詮、メッセンジャーRNAなんだけどなあ…。みんなその意味わかってんのかなあ…?」と思ってましたが、他人の価値観に口を出しても仕方ないので、副反応で苦しむ同業者を横目で見るだけにとどめていました。

 

 

 

コロナ禍を利用して、本当にあちこちの温泉旅館へ出かけました。しかも僕は平日が休みなので、全国旅行支援を利用するにしても大きなメリットがありました。僕がTwitterで「全国旅行支援のおかげでこんな旅行ができました!」みたいなことをツイートしていると、「それってオレたちの税金が使われているって知っているの?」と攻撃的なリプライを受けました。無視してもよかったのですが、一応「知ってますよ。ちなみに僕はあなたよりもずっと多くの税金を払っていると思うので、これくらいの恩恵を受けてもいいんじゃないでしょうか?」と返信したら、ブロックされました。まあネットでしか大きな顔をすることができない人間なんて、夜中に台所に出てくるゴキブリみたいなものなので、あまり気にしないことにしました。

 

旅行先は多岐に渡り、北は北海道から南は沖縄まで、全国まんべんなく2〜3泊の旅行を楽しみました。かなり有名な温泉旅館でも本当にガラガラでした。僕たち夫婦のために世の中の人たちが気を遣ってれたのかな?って勘違いするレベルでした。一番その最たる場所が長崎の「雲仙」だったかもしれません。普段は観光客で溢れかえっているはずの「雲仙地獄」という強烈な硫黄の香りに包まれた観光名所も、地熱で暖をとっている猫を数匹見かけたくらいです。あまりにお客さんがいないのを利用してか、通路の手すりのあちこちで「ペンキ塗り立て!注意!」という張り紙を見かけました。本当に僕たち夫婦と猫くらいしかいなかったので、いろんな場所の補修のチャンスになっていたようです。

 

雲仙地獄

雲仙地獄

 

お土産屋さんもほとんど閉まっていたし、温泉街を歩いてみても人とすれ違うことがありませんでした。放し飼いをされている大型犬が、舗道の横でう◯こをしていても、誰も怒る人はいませんでした。本当に廃墟になった村に迷い込んだ気分でした。住宅街の中にポツンと建っていたお酒屋さんも閉店していたので「店の前の自動販売機でビールでも買って飲もうよ」ってうちの奥さんが言い始めました。しかしその日の宿泊先は露天風呂付きのちょっと高めの部屋を予約していたので、部屋の冷蔵庫にサービスのビールくらい置いてあるだろうという僕の意見が採択され、何もない温泉街を後にしたのでした。宿泊地として選んだのは「雲仙福田屋」という温泉宿でした。

 

雲仙福田屋

雲仙福田屋

雲仙福田屋

 

テラス付露天風呂のある「」という客室に泊まりましたが、硫黄の香りのする源泉掛け流しの露天風呂もさることながら、マッサージチェアーやアメニティ、そして冷蔵庫には期待通りにサービスのビールもスタンバイしてありました。冷えたビールを手に持って全裸でテラスに出ました。そしてさっそくお風呂に浸かりながら「プシュ!」っという音をさせたと同時に、キンキンに冷えたビールが僕の乾いた喉を一気に潤してくれたのでした。露天風呂付きの客室は少し値段が高め設定になっていますが、好きなタイミングで何度でも湯船にざぷん!と浸かることができるので、最近の温泉旅行では必ず露天風呂付きの客室を選ぶようにしています。満足感は普通の客室と比べて別格なので、高いお金を払う価値は絶対にあると思うようになりました。

 

雲仙福田屋

雲仙福田屋

雲仙福田屋

 

夕食は海の幸やお肉料理を堪能しました。食事処には僕たち以外の宿泊客はいませんでした。部屋食のない温泉旅館なので、本当に僕たち夫婦しか宿泊していなかったことがわかりました。食事を作ってくれる料理人の方、そして食事を運んできてくれる綺麗な着物の女性が、僕たちのためだけに働いてくれていると思うと、嬉しいような寂しいような、ちょっと複雑な気持ちになりました。でもやっぱり静かなところで美味しい料理をゆっくりと楽しむのが僕は一番好きです。長崎の地酒を飲んだかどうか忘れてしまいましたが、温泉旅館では基本的に日本酒しか飲まないので、おそらく美味しい地酒をたらふく飲んだはずです(本当に記憶が…)。最近はどこに出かけても人、人、人で大賑わいです。平日の昼間にも関わらず、呆れるくらい人がいます。あの頃の”コロナ禍”は本当によかったなあって思います。それでもやっぱり家にじっとしているよりは、色んなところに出かけて行って、今しかできないことを楽しまなきゃという気持ちです。だって人生、残り半分もありませんから^ ^

 

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それではまた^ ^