🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです。週2回(月・木)更新中🎵

旅先で「お医者さんはいませんか?」と言われた時の話

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先日、近所を散歩していると、目の前で小学生くらいの男の子が突然自転車で転倒しました。道路に顔面をぶつけて口から血を流していました。大声で泣いているその子のところへ駆け寄って声をかけながら、打撲した場所と出血部位のチェックをしました。口からぼたぼたと出血していたのでパニックになってたのだと思いますが、僕が”お医者さん”だということを話してあげると、少し安心したのか、泣きやんでくれました。

 

ゆっくり話を聞いてみると、サッカーの練習帰りの小学二年生の男の子で、すぐ近くに家があるということで、一緒に帰ってあげることにしました。その子の家に到着し、家にいたご両親に「通りすがりの者ですが…」と自己紹介しましたが、口から血を流している自分の子供と、突然現れた怪しいおっさん(=僕)を見て、最初はかなり警戒されました。僕は続けて「一応、僕は医者です。ちょっと診察してもいいですか?」と身分を明かしたところ、ご両親はとても安心してくれました。出血しているのは口唇だけで、口の中などに縫合処置が必要な傷はなく、歯も不安定なものはないので大丈夫ですとお伝えしたところ、とても感謝されました。

 

こんな感じで、医者という資格を持っていると、病院の外でも医者として活躍する場面が(たまに)あります。一番に思い出したのが、沖縄の「クラブメッド石垣島」に家族旅行をした時の話です。転勤の合間を利用して、奇跡的に10日間ほど家族で石垣島にステイすることができました。クラブメッドはオールインクルーシブリゾートなので、ホテルの外には出かけずに、リゾートホテル内での開放的なアクティビティだけを満喫していました。そして、そろそろ旅行も終わりに近づいた頃に事件は起きたのです。

 

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それは朝食会場での出来事でした。僕たち家族が自分達の朝食を取り分けていると、入り口付近で「ドン!」っと何かが倒れるような大きな音がしたのです。その音がした方に人が集まっていました。深刻な表情をしたスタッフの人が駆け寄って行ってます。何だろう?って思い、僕も近寄って行ってみたところ、肌をあらわにした美しい女性が倒れていたのです。

 

その場にいたスタッフの人の顔が「すみません!この中にお医者さんはいませんか!?」と言っているように見えてしまい(実際は言ってません)、僕は「どうされましたか?僕は医者です」と勝手に名乗り出たのでした。そして僕は一歩ずつ、その肌をあらわにした美女に近づいていったのです。美女は床に倒れ、意識を失っていたようでした。でも白くて綺麗な手足は少しですが動いていました。僕は美女のそばに座り、彼女を診察しようとした瞬間に…

 

「あ、大丈夫ですよ。私たちが診ますから!」

 

と言って、僕とその倒れている美女の間に二人の女性が割って入ってきたのです。その二人の女性は僕の方をキッと見ながら「私たちも医者です。ここは任せてくださいね」と言って、美女にふらふらと近寄ってきた僕(一応、医者ですが)を追い払ったのでした。遠目に彼女たちを見ていて、おそらく自律神経の反射で失神しただけだろうなあって思っていたのですが、結果はその通りでした。救急車を呼ぶことなく、ホテルの自室で少し休んでもらうことになりましたが、せっかくの手柄を二人の女医さんに横取りされた気分でした。

 

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まあでもその二人の女医さん達は、僕にちょっと邪(ヨコシマ)な心があるんじゃないかって思ったのかもしれません。そんな気持ちが僕の心にあったかどうかなんて、今となっては定かではありません。おそらくそんな(どんな?)つもりは全くなかったはずですが、側から見たらそう見えてしまったのかもしれません。要するに、女性医師が男性を診察するよりも、男性医師が女性を診察する方が、世の中ハードルが高いんだってことを伝えたかっただけです。チャンチャン♪

 

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それではまた^ ^