🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです。週2回(月・木)更新中🎵

医者の学会発表で学んだことをブログに活かす

ぐるぐるねこ男

毎日いろんなブログを読んでいると、すごく気になることが一つあります。それは、記事の一番最後に「ここまで読んでくれてありがとうございます」といった”お礼の言葉”を毎回のように乱発しているブログがあることです。僕自身もたまに「こんなブログを読んでくれて、いつもありがとうございます」という”お礼の言葉”を書くことがありますが、実はあまりこの”お礼の言葉”を乱発しないように気をつけています。これは僕が、礼知らずな人間なんだってことをアピールしたい訳ではありません。普段からお礼はきちんと言いますし、自分の子供にも「あいさつ」と「お礼」は必ずするようにと教育しています。でもブログで毎回のように”お礼の言葉”を乱発することに対しては、若干の嫌悪感と疑問を持っています。これはおそらく過去の強烈な体験があるからだと思います。

 

その強烈な体験は、医者の学会発表の時でした。正確には学会発表の”練習”の時です。今から10年くらい前に、僕は日本で一番手術が上手い先生の元で手術の修行をしていました。その先生は手術だけでなく、日々のカンファレンスや学会発表に対しても鬼のような熱量で取り組んでいました。その先生の元で初めて学会発表をすることになった時の話です。いくつかの手術症例をまとめて動画を作成し、それまでにいつもしていたように5分くらいのスライドを作成しました。そして学会発表前に予行演習をするということで、僕たち若手の医師は、その先生の前で自分達のスライドを流しながら発表したのです。自分なりに上手く発表することができたなあと思っていたのですが、発表し終わった時にその先生はとても険しい表情で次のように言いました。

 

「なんで君はそんなに卑屈な喋り方しかできないんだ?」

 

そして、僕の発表には自信のカケラもなく、誰かに対してへり下ったような態度が妙に目に付くと指摘されました。他の若手の先生の発表に対しても、同じようなことを言ってました。少なくとも僕はそれまでに学会発表の経験が何度もあり、今まで通りに自分のスタイルでスライドを使って説明をしたのですが、突きつけられたのは「卑屈」「自信の無さ」「へり下った態度」のような辛辣な言葉だったのです。そしてその先生は、やれやれ…といった感じで、僕たち若手に対して次のようにアドバイスをくれたのです。

 

「君たちが今発表していることは、君たちが世界で一番理解していることなんだろ?発表するために世界で一番勉強してスライドを作ったんだろ?なのに、なんでそんなに卑屈な態度になるんだ?もっと自分に自信を持たなきゃ! はい、やり直し〜(笑)」

 

***

このような体験があってから、僕の学会発表に対する心構えは大きく変わりました。どんなに大きな学会でも、どんなに偉い先生の前で発表する時も、僕は自分の発表することに対して自信を持って臨むことができるようになったのです。それはTwitterやブログでも一緒なのかもしれません。「ここまで読んでくれてありがとうございます」という言葉に対して妙に反応してしまう理由を考えていると、こんな昔のエピソードを思い出してしまいました。このブログでは、間違ったことや筋違いなことを書いてしまうことがあるかもしれませんが、それでも僕は自信を持って今まで通りにブログを書き続けようと思っています。

 

ここまで読んでくれてあり…、あっ!書きそうになった(笑)

 

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それではまた^ ^