🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです。週2回(月・木)更新中🎵

旅先で”ちょい飲み”をする楽しみ

ぐるぐるねこ男

平日に休みをとって電車で旅行をする時の一番の楽しみは、昼間から堂々と”ちょい飲み”をすることです。世の中の多くの人が働いている中で、自分だけがその世界から切り離されて、いかにもダメ人間っぽくチビチビとお酒を飲んで、ちょっといい気分に浸るというのは、誰にでもできそうで(恥ずかしくて)誰にでもはできない、最下層のエンターテイメントとも言えるかもしれません。僕はそれをやってのけることが自分の使命なんじゃないか?って思ってしまうことがあります。

 

先日、早めに仕事を切り上げて、電車で金沢旅行へ出かけました。電車の中で缶ビールをプシュッと開けて、駅の近くのスーパーで買った惣菜をつまみながら、車窓の風景を眺めるという最高の船出(電車ですが)でした。金沢と言えば日本三名園の一つ「兼六園」です。が、「兼六園」をはじめとするいわゆる”観光スポット”は流れ作業のように観光し、はやる気持ちを抑えながら一番の目的地である「近江町市場」へと向かったのでした。

 

近江町市場は金沢のほぼ中心にあって、時代とともに金沢の台所として栄えた市場です。狭い小路を挟んで多くの店が並んでいました。新鮮な魚介類だけでなく、肉や野菜、果物などなど、毎日の買い物がすべてそこでできてしまうような場所でした。観光客のためというよりは、金沢市民のための市場と言っても過言ではありません。そんな近江町市場の中にはさまざまな飲食店も並んでいました。市場の中をうろうろし、たどり着いたのは”ちょい飲み”に最適のお店でした。(店名は失念しました…)

 

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そのお店の中にはお客さんが一組しかいませんでした。そのお客さんもさすがに平日の真昼間ということもあり、海鮮丼を静かに食べていました。しかしそのお店は”ちょい飲み”に特化したお店でした。メニューは海鮮丼以外は、お酒のつまみ的なものしかありませんでした。しかも1,000円くらいで3品を自由に選ぶことができる”ちょい飲みセット”というお得なセットメニューもありました。僕は石川の地酒の中から、純米の冷酒を選びました。僕は日本酒は大好きですが、醸造アルコールの入っていない”純米酒”しか飲みません。

 

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九谷焼のお銚子に入った石川の純米酒が運ばれてきました。九谷焼は彩りが綺麗で、なんだか雅な気分になってしまいます。冷えた純米酒をお猪口に注ぎ、まずは香りを楽しみ、そして乾いた喉を潤すようにグイッと一気に飲み干しました。喉の奥から胃の中まで芳醇な香りに満たされた僕は、「あ〜、うまい!」と自然に声を発してしまいました。やはり平日昼間のちょい飲みは、純米の冷酒しか勝たん!と思ってしまいました。そしてお酒の後を追いかけるように”ちょい飲みセット”たちが九谷焼に乗って運ばれてきました。

 

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あん肝

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鱈の白子

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海鮮ユッケ

お酒の好きな人にはわかると思いますが、ちょい飲みには”鉄板”の三品です。これだけ揃えばあとは美味い冷酒を楽しむだけです。石川の地酒はすっきりとした飲み口で、正に水のように飲めてしまいました。お酒が美味しいのはもちろんですが、九谷焼に盛り付けられた酒の肴たちが本当に美味しくて、至福のひとときを過ごすことができました。日本海の魚って最高に美味しいです。

 

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飛行機やレンタカーでの旅行も楽しいけど、電車で何時間もかけて旅行するのもなかなか捨てたものではありません。「旅行」というよりは「旅」といった感じです。目的地までかなりの時間がかかることもありますが、電車の中でビールを飲んだり、本を読んだり、タブレットで映画を観たりすることもできるので、むしろ電車旅行の方が楽しいかもしれません。金沢でちょい飲みをした僕は、その後、加賀の山中温泉へと向かいました。歴史のある温泉宿の特別室「聚楽第」に泊まりました。そちらの記事『加賀市の山中温泉「胡蝶」までふらり旅』も合わせて読んでいただければ嬉しいです。

 

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それではまた^ ^