早ければ9月の連休明けから始まるのではないか？と噂されている”全国旅行支援”を利用して、ちょっと贅沢な温泉旅行を考えている方におすすめの温泉宿を紹介します。昨日の出雲市「湯宿・草庵」に続き、本日は兵庫県・城崎温泉の老舗旅館「西村屋 本館」を紹介しようと思います。
2年前の10月にGo To トラベルを利用して平日に宿泊しました。西村屋本館は、情緒のある城崎温泉街のちょうど真ん中くらいに位置しています。建物の中に一歩入った瞬間から創業160年の歴史と伝統を感じずにはいられませんでした。
丹精された日本庭園を少し歩いてみましたが、ちょうど紅葉が色づき始める季節でとても素敵な庭園でした。立派な錦鯉が何匹も優雅に（そして上品に）泳いでいました。
部屋は露天風呂付客室の「飛鳥の間」を選びました。伝統的な数奇屋造りの落ち着いた和室です。
お風呂は重厚感にあふれた石造りの露天風呂です。落ち着きのある庭を眺めながらこの石風呂に首までどっぷり浸かると、日頃溜まった疲れが一気に癒されました。（本当はあまり疲れていませんが）
西村屋では朝夕食ともに部屋でいただくことになります。部屋に専属の仲居さんが順番に料理を運んできてくれます。こちらは食前酒ですが、お猪口と徳利も良いものを使っています。
ハモと松茸の土瓶蒸しです。松茸はこの時期にしか味わうことができない貴重な食材です。秋の旬の食材が次から次へと出てきます。
お肉料理は肉質が名高い”但馬牛”を使っています。但馬牛は神戸牛や松坂牛などのブランド牛の素牛としても有名です。但馬の自然に育まれた最高品質のお肉料理でした。
鮑をはじめ、その他にもカニ・魚介類・野菜・こうのとり米などなど、但馬の食材をふんだんに使った料理を十分堪能しました。お酒も辛口の地酒を美味しくいただきました。ほろ酔い気分で石風呂に浸かり、そして仲居さんが準備してくれた寝床に飛び込んでぐっすり眠りました。
翌朝起きたら雨が降っていました。雨に濡れる庭も風情があって美しいです。朝イチで石風呂に入りながら、しとしとと降り続ける雨に濡れる庭を眺めるって最高です。家に帰りたくないって本気で思いました（笑）
そして朝食が運ばれてきました。お腹に優しい上品な料理です。この他にもカレイの焼き物と湯豆腐も運ばれてきました。朝食を食べた後は、雨に濡れる庭を眺めながら石風呂に浸かりました。料理も美味しかったし、お風呂もよかったし、そして何よりも仲居さんの笑顔が素敵でした。この老舗の旅館がなぜ100年以上も続いてきたかということが理解できました。僕が言うのも大変おこがましいですが「西村屋本館」はホンモノの温泉旅館でした。
”全国旅行支援”を利用して「ちょっと贅沢な温泉宿に宿泊してみたいな〜」という方には「西村屋本館」は心の底からおすすめできる温泉旅館です。露天風呂付の部屋は少々お値段が高めですが、その価値は絶対にあると思います。これからも一流の老舗旅館を探しながら、全国津々浦々、ふらり旅をしようと思っています。
それではまた^ ^
