🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです。週2回(月・木)更新中🎵

「読める本の数」と「蔵書の数」について

本を読めば読むほど蔵書の数は増えていきます。知の巨人と形容される立花隆さん(故人)は蔵書数が10万冊とも言われています。僕も中学生の頃から友人の影響を受けて本を読むようになりました。当時、僕たちの間で流行っていたのは田中芳樹が書いた『銀河英雄伝説』や『アルスラーン戦記』などのファンタジー小説、そして吉川英治の『三国志』や司馬遼太郎の『龍馬がゆく』といった歴史小説でした。そして高校、大学と進学するにつれて蔵書の数はどんどん増え、社会人になると蔵書の増えるスピードは更に加速度的になってきたのです。

 

引っ越し(医師は転勤が多い仕事です)の度に蔵書だけでものすごい数の段ボール箱が必要でした。本を段ボールに詰めては運び、そして開封して本棚に並べる…まあでもこの作業も本好きの僕にとっては結構楽しいのですが、はたから見ている家族からしてみれば、かなり無駄の多い作業に見えたかもしれません。

 

そして40歳になったある日、僕は考えました。これから一生涯でどれだけの本を読むことができるのだろうかって。僕は自分が読んだ本の中で、ためになる一文があれば読後に必ずメモをします。そして読んだ本を星1つから3つで評価をし記録してきました。その記録を振り返ってみてみると、一年間でどれくらいの本を読んできたのかがわかります。僕は本を読むスピードはそれほど早くないため、平均して一年間で100冊程度の本しか読んでいませんでした。男性の平均寿命が80歳くらいなので、残り40年(死ぬ間際まで読書を続けたとして)で100 × 40 = 4,000冊という計算になります。

 

 

 

多いようで少なく感じる4,000という数字。でもその時考えたのは「読む本をきちんと選んでいかないと、本当に読まなければならない本を、読まずにこの世を去ってしまう可能性がある」ということでした。なので、その日から書店で平積みされているような”よく売れている本”というものには警戒心を抱くようになりました。そして村上春樹の『ノルウェイの森』の中にある一節を読み、さらに自分の読む本に対しては注意深くなったのです。

 

彼は僕なんかはるかに及ばないくらいの読書家だったが、死後三十年を経ていない作家の本は原則として手にとろうとはしなかった。そういう本しか俺は信用しない、と彼は言った。

「現代文学を信用しないというわけじゃないよ。ただ俺は時の洗礼を受けてないものを読んで貴重な時間を無駄に費したくないんだ。人生は短かい」

引用:村上春樹『ノルウェイの森』より

 

それと同時に蔵書の数も気になるようになりました。40歳の当時、これから自分の本棚に4,000冊の蔵書が増えるとすると、本棚の数を今よりももっと増やさなければならないし、最終的には書庫の部屋を作らなければならなくなると想像したのです。本好きの僕にとって、それはそれで楽しいとは思ったのですが、おそらく今後一生読まない(読めない)であろう本たちに対して、家族の快適な居住スペースを割くのって、やっぱりそれはちょっと間違っているのかなあとも思いました。

 

というわけで、以前の記事「僕の書斎と本」でも紹介したことのある僕の書斎の本棚に、並べてきっちりと入るだけの本しか蔵書として置いておかないという方針に決めたのです。一つの棚に一列にきっちりと本を並べ、重ねて置いたり前後で二重に置いたりしないようにします。

 

ぐるぐるねこ男

 

こんな感じに一列に並べられた本の上に、置き場がなくなって平積みされるような本が増えてきた時は新陳代謝の時期が来たと判断します。その時は自分にとって必要と思われる本を優先的に残し、二度と手に取って読み返すことはないだろうという本は躊躇せずに処分します。また、子供が読みたいという本があれば、自分にとって必要な本でもすぐに渡し、自分の蔵書の絶対量(本棚に入るだけの量)をコントロールします。

 

正直言ってどうでもいい話かもしれませんが、僕のように”本好きの人間”にとってはすごく興味のある内容だと信じてやまない今日この頃です^ ^

 

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それではまた^ ^