🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです。週2回(月・木)更新中🎵

小児がんの女の子【前編】

今回は医師国家試験に合格し、晴れて研修医になった時に僕が主治医となった一人の女の子の話をしようと思います。右も左もわからない研修医で、指導医の先生と一緒に日々の診療を全力でこなしていた若かりし頃の思い出です。この女の子の話を家内にしたことがありますが、話が終わる頃には号泣していました。みなさんにも「生きる意味を考えるきっかけ」になってくれればいいなと思い、記事にしてみました。三部作なのでしばらくお付き合いください^ ^

 

研修医一年目、まほちゃんとの出会い

研修医一年目の春、僕は指導医の先生と一緒に「小児がん」を患った5歳の女の子の主治医になりました。とても可愛い女の子で名前は”まほちゃん”です。まほちゃんの病気はすごく悪性で、手術や抗がん剤治療がほとんど効かない厄介な病気だったのです。まほちゃんは数ヶ月くらい前から歩く時にふらふらするようになりました。近くの病院で精密検査を受けた結果、悪性の小児がんであることが判明したのです。

 

まほちゃんと初めて出会ったのは4月の雨が降る日でした。朝のカンファレンスを終えた僕は、入院して来たばかりのまほちゃんに会うために、指導医の先生と小児科病棟へ向かいました。まほちゃんは四人部屋の入ってすぐ左側のベッドの上で、体育座りをして待ってくれていました。髪の毛を二つにくくり、くりっとした二重の可愛い目をしたまほちゃんはすぐに僕達に気がつき、ニコニコと笑顔で出迎えてくれたのです。

 

白衣を着た二人の大人が突然訪問して来たので、まほちゃんは少し緊張していたかもしれません。僕も医師となって初めての小児患者さんだったのでドキドキしていました。僕がまず笑顔で「まほちゃん、こんにちは」と挨拶すると、まほちゃんはとても人懐っこい笑顔で「せんせい、こんにちは」と挨拶してくれたのです。ベッドサイドの椅子に座っていたご両親はスッと立ち上がり、「まほのことをよろしくお願いします」と頭を下げられました。とても温和で優しそうなご両親でホッとしました。

 

それから僕達は今後の治療方針について簡単に説明し、「それではまた明日も来ます」と一言残して病室を去ろうとした時に、「せんせい、また明日もきてね」とまほちゃんに笑顔で言われました。

「また明日、会いに来るからね」

「うん!」

こんな感じで、まほちゃんとの長いようで短かった治療の日々が始まったのでした。

 

ぐるぐるねこ男

 

➡︎ 次の記事「小児がんの女の子【中編】」に続く

 

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<本日のブッダの言葉>

みずから恥じて自己を制し、良い馬が鞭を気にかけないように、世の非難を気にかけない人が、この世に誰か居るだろうか?

『ブッダの真理のことば 感興のことば』中村 元 訳より

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それではまた^ ^