先日、我が家のポストに「ご存知ですか?お得な株主優待!」というタイトルのチラシが一枚入っていました。それは近所の証券会社が自分の足で配ったDMでした。そのチラシのオモテ面には株主優待のある身近な株式会社が5つほど紹介されていました。例えば、
日本マクドナルドホールディングス(12702)
・優待内容:バーガー類、サイドメニュー、ドリンク・3種類の無料引換券が1枚となったシート6枚
・100株で1冊、300株以上で3冊、500株以上で5冊など
といった感じです。他にもNISAのことが少し書かれていたり、「米国株が面白い!米国など投資環境の異なる国への分散投資が可能です」と題して、zoomのセミナーが紹介されたりしていました。僕はネットでしか株式投資をしたことがないので、このような窓口でやりとりするような証券会社の手数料ってどれくらいなんだろう?と思い、そのチラシの裏を見てみると次のように書かれていました。
投資家の皆様へ
株式等の金融商品の投資にあたっては所定の手数料をいただきます。株式を購入する場合は、約定代金に対し最大1.265%(税込み)の委託手数料をいただきます。ただし、手数料金額が2,750円を下回った場合は2,750円となります。
あまりの手数料の高さに目を疑いました。例えばそのチラシで紹介している日本マクドナルドHDであれば、6月29日の終値は4,995円です。100株だと49万9,500円になるので、ネットのSBI証券であれば手数料は275円です。しかし、もしこの田舎の証券会社で購入したら、手数料は49万9,500円×1.265%=6,318円にもなってしまいます。ここまで来れば詐欺レベルですね。
「もうそんな時代じゃないよ」って担当の人に教えてあげたいですが、そもそも僕のような人間を相手にするような商売ではないんでしょうね。結局のところ、株主優待があるってことを餌にして、その企業の業績や今後の成長なんて度外視で、何もわかっていない高齢者や情弱の人たちから手数料を巻き上げるビジネスモデルなんです。そのチラシは最後にこう締めくくっていました。
投資に関する最終決定は、お客様自身の責任と判断でなされるようお願いいたします。
ということで、田舎の証券会社には絶対に近寄らないようにしましょう^ ^
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<本日のブッダの言葉>
「その報いはわたしには来ないだろう」とおもって、悪を軽んずるな。水が一滴ずつ滴りおちるならば、水瓶でもみたされるのである。愚かな者は、水を少しずつでも集めるように悪を積むならば、やがてわざわいにみたされる。
『ブッダの真理のことば 感興のことば』中村 元 訳より
それではまた^ ^