🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

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医大生の読書術

僕は村上春樹の作品が大好きです。彼の代表作の一つである『ノルウェイの森』に登場する”永沢”の読書論が印象に残っているので、まずは引用します。

 

彼は僕なんかはるかに及ばないくらいの読書家だったが、死後三十年を経ていない作家の本は原則として手にとろうとはしなかった。そういう本しか俺は信用しない、と彼は言った。

ノルウェイの森』村上春樹より

 

彼(永沢)は流行りの作家の作品は読まず、バルザック、ダンテ、ジョセフ・コンラッド、ディッケンズなどを好んで読みます。そして「他人と同じものを読んでいると他人と同じ考え方しかできなくなる」とも語っています。

 

本の読み方って人それぞれだと思います。僕は特にジャンルにこだわりはなく、興味のある本を片っ端から読んでいますが、同じ本を2回以上読むことは滅多にありません。また出版されたばかりの新刊を本屋で定価で買って読むことも滅多にありません。『ノルウェイの森』の”永沢”のように、数年経過したものを古本で買って読むことがほとんどですが、これはただ単に同じ本を読むのであれば安く読みたいというケチケチ根性からにすぎません。

 

医学部時代の話に移りますが、僕がいた頃の医学部の学生は”超”がつくほどの読書家が多かったです。友人の部屋に遊びに行った時は、まず本棚にどんな本が並んでいるかをチェックするのが楽しみでした。壁一面が本棚になっていて、その本棚が新書や小説、単行本や専門書でパンパンになっている友人もいれば、本どころか物を全く置いてないミニマリストの生活をしている友人もいました。そのミニマリストの友人は読んだ本をすぐに捨てるので、自分の手元には常に一冊の本しかないと言っていました。

 

大学の講義中でも”自分の読みたい本”しか読まない友人も何人かいました。医学部の学生なのに最前列の席でずっと物理学の本を読んでいるやつとか、ハリーポッターの原書を辞書なしで一年間読み続けた女の子もいました。いずれにしても「本を読むこと」が「呼吸をすること」と同じくらい、みんないつも普通に読書していました。

 

”読書”は決して裏切られることのない自己投資の一つです。図書館へ行けば無料で本を読めるので、お金もかかりません。「何もすることがない〜」とか「暇だ〜」とか「どうせ自分なんて〜」ってぼやいている人をたまに見かけますが、「本でも読んでみたら?」っていつも思います。

 

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<本日のブッダの言葉>

(おのが)罪過を指摘し過ちを告げてくれる聡明な人に会ったならば、その賢い人につき従え。ーー隠してある財宝のありかを告げてくれる人につき従うように。そのような人につき従うならば、善いことがあり、悪いことは無い。

ブッダの真理のことば 感興のことば』中村 元 訳より

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それではまた^ ^