🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです。週2回(月・木)更新中🎵

ゴミ屋敷

僕の父方の祖父は101歳で亡くなりましたが、とんでもないクソじじいでした。死別して母親がいなくなってしまった自分の息子(=僕の父親)を田舎に置き去りにして、一人で遠く離れた東京へ出て行き、好き勝手な生活をして楽しんでいたと父から聞いています。僕の父親は小学生の頃から中学校を卒業するまで新聞配達をしながら生活費を稼ぎ、近所のおばさんに助けてもらいながらなんとか生活していたと言ってました。そして中学校を卒業したその日から、親戚のおじさんの家で働かせてもらっていたとのことです。

 

祖父は僕が物心をついた頃に東京から帰ってきて、保険の仕事などをしながら食いつないでいたようですが、一つとんでもない趣味を東京から持ち帰ってきたのです。それは骨董品の収集です。なんだか高尚な趣味のようにも聞こえますが、実際集めていたものは素人の僕が見てもわかるくらいの”ガラクタ”ばかりでした。自分の鼻くそほどの全財産を注ぎ込み、また自分の息子(=僕の父親)にも送金させながら”ガラクタ”を買い集め、最終的には足の踏み場もないくらいのゴミ屋敷を完成させたのです。そしてそのゴミ屋敷を残したまま、祖父は101歳で永眠してしまいました。

(ドラゴンボール的には「ばいばいみんな!」状態で…)

 

とは言っても「一つくらいはいいものあるんじゃね?」という淡い希望を持ちながら祖父の家を散策してみたのですが、言葉に表せないほど酷いものばかりでした。骨董品屋に相談したのですがお金になるようなものはほとんどなく、最終的には業者にお金を何十万円も払って処分してもらうことになりました。僕の祖父は101歳まで生きたにも関わらず、父には1円も財産を残さず、逆に何百万円(推定)もの大金をかけて集めた”ガラクタ”を、何十万円もかけて処分させるという負の遺産しか残しませんでした。祖父は死ぬ間際まで自分の集めた”ガラクタ”に執着し続けて、後始末に迷惑がかかることなんて何一つ考えなかったのでしょう。

 

「起きて半畳、寝て一畳、天下取っても二合半」と言う格言がありますが、このとんでもない祖父を反面教師として、僕はできるだけシンプルな生活をしようと心がけています。僕も男なので、自分の好きなものをコレクションしたいという気持ちは分からないでもないですが、以前の記事「僕の書斎と本」や「デスクまわり」でも紹介したように、自分が好きで集めたいものは、自分の狭い書斎に収まるものだけにしようと思っています。

 

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<本日のブッダの言葉>

 憎む人が憎む人にたいし、怨む人が怨む人にたいして、どのようなことをしようとも、邪なことをめざしている心はそれよりもひどいことをする。

『ブッダの真理のことば 感興のことば』中村 元 訳より

ぐるぐるねこ

それではまた^ ^