🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです。週2回(月・木)更新中🎵

999.9(フォーナインズ)

少し前の話になりますが、僕は電車の中にメガネを忘れたことがあります。文庫本を読む時にメガネを外して窓際に置いていたのですが、その日は読書に熱中しすぎたため、目的の駅に到着したことにしばらく気がつかなかったのです。車内放送が聞こえてきたのに気がついた僕は、慌ててその駅のホームに飛び降りました。改札口を出る時にメガネをかけていないことに(やっと)気がつき、慌てて駅員さんに車内にメガネを忘れたことを伝えたのです。

 

僕はいつも999.9(フォーナインズ)のメガネをかけています。999.9というブランド名ですが、純金の品質表示に由来する名前で、常に最高純度の品質を目指しているメイドインジャパンのブランドです。お気に入りのメガネなので、なんとしてでもその日のうちに(もちろんメガネなしだとほとんど見えないので)取り戻さなくてはなりません。

 

僕は「◯◯駅を◯時◯分に出発した◯◯行きの電車で、◯両目の◯番目くらいの窓際の席に座っていて…」とかなり正確にメガネを置き忘れた場所を伝えました。すると駅員さんは「担当の人間に問い合わせておくのでまた後日連絡します」と言って、何もなかったかのように元の業務に戻ってしまいました。その駅からは翌日連絡をいただけました。僕のメガネらしき眼鏡が見つかったので確認したいとの連絡でした。

 

僕は早速その駅まで行き、駅員さんに案内されて尋問室のような部屋に入りました。部屋の真ん中の灰色のデスクの上には間違いなく僕の999.9が置いていありました。僕は嬉しくなり「ありがとうございます」とお礼を言ってそのメガネを持ち帰ろうとしたのですが、「あのー、そのメガネなんですけどー、お客さまのものって証明できますか?」と言われたのです。5万円くらいする高価なものだったので、その係の人も”忘れ物のコウモリ傘”のように扱うわけにはいかなかったのでしょうか。

 

「いや、これは僕が◯◯市の眼鏡店で買った999.9という眼鏡で云々…」と、自分がそのメガネを手に入れたストーリーを熱く語ってみたのですが、あんたねえそんな話じゃこのメガネがあんたのものって全然証明できないんだよね〜、といった風に言われただけでした。もし村上春樹の小説であれば、その時の僕の気持ちは「やれやれ…」の一言だったかもしれません。

 

しかし僕は、最終的に自分の999.9を取り戻すことができたのです。ふと素晴らしいアイデアを思いつき、それを実行することで999.9は再び僕のメガネとして戻ってきてくれました。その方法に興味を持っていただいた方はコメントいただければお答えします。

(無ければこの話はここで終わりにします)

 

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<本日のブッダの言葉>

 心は、動揺し、ざわめき、譲り難く、制し難い。英知ある人はこれを直くする。ーー弓矢職人が矢柄を直くするように。

引用:『ブッダの真理のことば 感興のことば』中村 元 訳より

ぐるぐるねこ

それではまた^ ^