先日、アメリカがロシアの原油と天然ガスの輸入禁止を発表しましたが、イギリスやEUも追随しているので、原油価格は史上最高値を更新してしまう可能性が高くなってきました。今は”オイルショック前夜”と言えるかもしれません。
オイルショックは今までに2回ありましたが、1973年に始まった第四次中東戦争をきっかけに始まった最初のオイルショックの印象が強く残っています。というのも僕の母親が「オイルショックの時にトイレットペーパーが無くて本当に困ったんだよ」と小さな僕にいつも言ってたからです。
僕自身、オイルショックで困った記憶は全く残っていないのですが、母親の困惑した表情が今でも忘れられません。原油価格が上がるのと全く関係のないものが世の中から無くなるというパニック状態だったようです。というわけで”第3次オイルショック”に備えるという意味で、母が切実に語っていた第1次オイルショックでどんなことが起こったのかを紹介します。
・消費者物価指数の上昇(23%)
・戦後初のマイナス成長
・公共事業の延期
・トイレットペーパー騒動
・洗剤パニック
・燃料高騰
・原子力発電所整備の促進
・省エネ
この中で最後の「省エネ」に関しては、岸田総理も「これまで以上に省エネを」と言って反感をかっているようですが、当時の世の中でも次のような取り組みが行われたようです。
・デパートのエスカレーター運転中止
・ネオンサインの早期消灯
・ガソリンスタンドの日曜日休業
・飲食店や映画館の営業時間短縮
・スーパーなどの商業施設の営業時間短縮
・最終列車の繰り上げ
・地下鉄駅の照明の間引き
・プロ野球のナイター繰り上げ
・主要自動車メーカーのモータースポーツ撤退
・テレビの深夜放送休止
引用:ウィキペディア「オイルショック」より
ざっとこんな感じです。備えるものとしてはパニック買いによるトイレットペーパーと洗剤でしょうか。またロシアとウクライナが戦争しているということで小麦製品(パスタ、小麦粉など)も店頭から無くなってしまう可能性が高そうです。
いずれにしても、ロシア軍のウクライナ侵攻が一日でも早く終わってくれることを心からお祈りします。戦禍に巻き込まれた命を落とされた多くの方々のご冥福をお祈り申し上げます。
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<本日のブッダの言葉>
まことではないものを、まことであると見なし、まことであるものを、まことではないと見なす人々は、あやまった思いにとらわれて、ついに真実に達しない。
引用:『ブッダの真理のことば 感興のことば』中村 元 訳より
それではまた^ ^